バイデン政権にアジア政策転換が求められる訳 米国は新たなリバランシング戦略を追求せよ

東洋経済オンライン / 2020年12月28日 8時30分

次に、競争的共存を軸とする対中政策を確立することである。競争的共存の本質は、競争しなければ、共存できない。そして、競争できなければ、中国に支配される、ということである。ここでは、同盟国と共に中国の地経学的脅威に取り組むことが大切である。

■同盟国もアメリカ依存の脱却が必要

もとよりバイデンはコロナ危機の惨状を前に、国内の立て直しを最優先課題にせざるをえない。アメリカの世界への再参画はこれまで以上に選択的に行うことになるだろう。同盟国もアメリカ依存から脱却することが求められる。21世紀のアメリカのアジア・リバランシング戦略を成功させるには、より独立し、しかしより信頼される同盟国との協力が不可欠である。バイデン政権は日本を含む同盟国をそのような方向へと向かわせるよう奨励し、同盟国の力を引き出すべきである。

その機は熟している。オバマ政権のとき、リバランシング政策は対中封じ込めの別名かとアジアは疑い身構えた。いま、日本とアジアの同志国はバイデン政権の本格的なリバランシング政策を待っている。

(船橋 洋一/アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長)

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