1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

白血病のJリーガー「病名公表」するまでの苦悩 酒井高徳選手が見舞い、南野選手も心配のメール

東洋経済オンライン / 2021年1月20日 21時30分

現役復帰はかなわなかったものの、今ではアルディージャのアンバサダーを務め、2012年には東京マラソンを完走するなど、僕の先を力強く歩いている人だ。彼のことをすぐにネットで調べると、塚本さんが発する言葉や姿勢に大きな衝撃を受けた。

塚本さんはプロサッカー選手という立場を病魔によって奪われたにもかかわらず、ずっとサッカーに携わり、大宮アルディージャというクラブを支えながら、子どもたちにサッカーの楽しさを伝えるという活動をしている。

「なんて強い人なんだ……」

塚本さんはプロ復帰に向けて全力を尽くしていたし、サッカーを愛して、いろんなチャレンジをしながら、今を生きている。その姿に多くの人たちが感動し、励みにしている。現に僕自身が塚本さんの存在を励みにしようとしている。

僕もそういう人を励ます存在になりたい。そうなるためには、この病気と闘っていくしかない。

「母さん、俺、世間に公表するよ。そうすることで自分が病気と闘う姿を見せて、塚本さんのように人を励ます存在になりたいんだ」

僕の真剣な表情に母も覚悟を決めてくれた。

「わかったわ、史哉。母さんたちも一緒に闘うね」

その翌日、僕は早速プレスリリース用の文章を考えた。文章を書くことは昔から苦手ではないし、何より自分の覚悟を自分の言葉で綴ることに意義があると思った。じっくりと考えながら、書き直しを重ねるなかで、「華やかじゃないけど、地道にコツコツと」という部分は、自分の今までの人生やサッカー人生を振り返ったときに自然と出てきた言葉だった。

僕のサッカー人生は、決して華やかではない。でも、その節目、節目で真剣に自分の将来を考えて、自分で選択をして歩んできた人生だった。

華やかじゃないけど、地道にコツコツと──。

早川 史哉:プロサッカー選手

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング