「病床数が多い」全国TOP400自治体ランキング 人口当たり病床数が多い自治体はどこなのか

東洋経済オンライン / 2021年1月20日 9時0分

「病床数が多い」市区ランキング1〜10位

まったく収束の気配を見せない新型コロナウイルスの感染拡大。病床使用率上昇の報道も相次ぎ、一部では「すでに医療崩壊が起こっている」との声もあがっている。

OECDの2019年の医療統計によると、人口1000人当たりの病床数は日本が13.1床で、37の加盟国の中で最も多い。しかし「第3波」と言われる現在でも、コロナ対応に充てられる病床は全病床数の3%程にとどまっている。さらに、病床数の地域格差が大きいことも指摘されているが、全国で病床の数は足りているのか。

東洋経済『都市データパック』編集部では、厚生労働省の公表する「医療施設調査」の結果を基に、全国の自治体ごとに人口に対してどの程度の病床が確保されているのか集計。市区町村の人口1000人当たり病床数を基に、市区と町村ごとの「人口当たり病床数」をランキング化した。

なお、医療法上、病床は一般病床、療養病床、精神病床、感染症病床、結核病床に区分される。新型コロナ患者は感染症病床での受け入れが原則だが、感染症病床は全国に1900床ほどしかなく、緊急の措置として他の区分の病床で対応する状況が続いている。そこで、調査にあたっては全区分の病床を対象とした。

また、「医療施設調査」は2019年10月1日時点の調査データであるため、コロナ感染拡大後の病床数の変化は反映されていないことに留意いただきたい。

■「病床数が多い」都道府県はどこか

病床は複数の市区町村を単位とした「2次医療圏」ごとに計画、整備される。そのため、交通アクセスのよい近隣自治体に大規模病院があるケースなど、自治体単独の病床の少なさが必ずしも医療体制の脆弱性を示すものではない。また病床が多いからといって、コロナ対応に盤石な体制が整っているかどうかは個別に見なければわからない。

とはいえ病床の多さが医療体制の一定の余力を表し、地域住民に安心をもたらしそうだ。隔離が求められる感染症対応では、とりわけ病床の余裕は重要となる。

都道府県では、高知県が人口1000人当たり26.4床と全国最多で、最も少ない8.3床の神奈川県とは3倍を超える開きがあった。いわゆる「西高東低」の傾向も顕著に見られ、西日本で人口当たりの病床が多く、東日本で少ない。

とくに、今回、緊急事態宣言の対象となった首都圏1都3県の少なさが目立つ。それでもなお、すべての都道府県でOECD加盟国平均の4.7床を大きく上回る結果となった。

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