トヨタ「プリウスα」終売、消えゆく人気車種 トヨタの転換、希少な7人乗りHVワゴン消滅へ
東洋経済オンライン / 2021年1月26日 8時0分
写真は、プリウスα“ツーリングセレクション”(7人乗り)。2017年11月の一部改良で衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備としたほか、外板色の追加や特別仕様車も設定された(写真:トヨタ自動車)
2011年に期待とともに誕生した「プリウスα」が、モデルチェンジを待たず2021年3月に生産を終了することが明らかになった。プリウスαは、前型プリウス(3代目)を基に、ワゴン的に荷室容量を備えたハイブリッド車(HV)として登場し、4ドアハッチバックでは荷室容量が足りないと感じてきた消費者に朗報となった。
しかし、「プリウス」が2015年にフルモデルチェンジをして4代目となり、その翌年に同じTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)プラットフォームを使うSUV(スポーツ多目的車)の「C-HR」が誕生したが、プリウスαはそのまま生産を続け、販売台数も低下して、生産そのものを終えるに至ったのである。
■SUV好調の陰で消えゆくトヨタの人気車種
昨今のトヨタは、TNGAの効果を活かし、SUVの充実に努めている。実際、C-HRにしても、あるいは「カムリ」を基にした「RAV4」や「ハリアー」にしても、11月の販売台数を見るとハリアーが9897台で4位、RAV4が5329台で12位、C-HRが2222台で24位である。C-HRがやや少なめとはいえ、4年も売り続けてきたSUVなので、消費者にはすでにかなりの台数が行き渡ったということだろう。
トヨタのSUVの販売動向を知れば、それ以外の車種を売るゆとりがないとさえいえそうだが、11月の上位7位まではすべてトヨタ車で、8~9位とホンダ車だが、その後13位まで再びトヨタ車の名前が並ぶのである。コロナ禍に翻弄された2020年だが、まさにトヨタ独り勝ちの市場が販売順位から窺える。
これほど新車販売が好調であれば、台数の落ち込んだ車種の整理は当然行われるということだろう。ポルテ/スペイドに続いて、プレミオ/アリオンとともにプリウスαも生産を終える決断が下されたのである。
しかし、本当にそれでいいのだろうか。私は、SUVの人気は今が頂点にあり、そろそろ落ち着きを見せるのではないかと考えている。理由は、SUVは存在が目立って所有する満足をはた目にも実感しやすいが、じつは乗りにくいクルマでもある。座席位置が高い、荷室床が高い、それらによって乗り降りがしにくく、重い荷物は載せにくいのである。そのような車種を、何年も、何世代も乗り継ぐだろうか?
かつて、RV(レクリエーショナル・ヴィークル)とか、クロカン四駆(クロスカントリー用四輪駆動)などと呼ばれた、アメリカ・ジープやトヨタ・ランドクルーザー、三菱パジェロなどは、一部の消費者には好まれたが、車体の大きさなども含め誰もが選ぶ車種ではなかった。
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