アメリカを待ち受ける「2月9日弾劾ショック」 「普通の子」バイデン大統領を待ち受ける茨の道

東洋経済オンライン / 2021年1月30日 15時0分

バイデン大統領(左)の就任式で詩を朗読するアマンダ・ゴーマン氏。オバマ氏の「再来」だ(写真:ロイター/アフロ)

1月20日に行われたアメリカ大統領就任式に関して、ネット界で騒がれたネタが2つある。いずれもジョー・バイデン新大統領とは無関係なものであった。

■「バーニー」と「アマンダ」が目立った米大統領就任式

ひとつは来賓席に座っていたバーニー・サンダース上院議員である。ご列席の皆さんがドレスアップして、そろって高そうなスーツを着ている中で、厚手のパーカーを着込んでマスクをし、手には大きなミトン(台所にある鍋つまみみたいなやつ!)をしている。いかにも寒そうに、周囲から少し離れてパイプ椅子にぽつんと座っている。まるで近所の郵便局に出かけた老人が、何かの手違いで大統領就任式に紛れ込んだような風情である。

そこだけ癒やされるような風景だったお陰で、たちまち「バーニーのミトン」をさまざまにコラージュした写真がネット上に出回った 。その後、この茶色のミトンはペットボトルの廃材を使ったもので、地元支持者によるお手製プレゼントをバーニーが愛用しているのだと判明し、好感度は急上昇した。

そういえばこのバーニー爺さんについて、約1年前の当欄「トランプVSバーニーならトランプの圧勝なのか」でこんなことを寄稿したものである 。「民主社会主義者」を自称するサンダース上院議員は、その時期には完全に民主党大統領候補のフロントランナーだったのだ。その後は紆余曲折を経て、アメリカ大統領に就任したのはバイデン爺さんのほうだった。その就任式で話題をさらったのが「バーニーのミトン」であったことは、2020年選挙における別の可能性を思い起こさせるものであった。

もうひとつ、圧倒的な存在感を見せつけたのは22歳の女性詩人、アマンダ・ゴーマン氏である。大統領就任式で詩が朗読されるのは長年の伝統のひとつだが、彼女は大統領夫人となるジル・バイデン博士から直接に依頼を受け、この大舞台に新作『私たちが登る丘』(The Hill We Climb)を披露することとなった。もちろん史上最年少の挑戦である。

多くの人が見守る中で、彼女が読み上げた詩の中身はと言えば……いや、これはもう実物をご覧いただくのがよろしかろう。すでに日本語字幕付きでユーチューブに載っている 。ご列席のセレブたちまでもが、彼女に圧倒されている様子がよく伝わってくる。

■アマンダ・ゴーマンは「オバマの再来」

筆者もまた、しびれてしまった。正直言って、午前1時半に目覚ましをかけて見始めたせいもあって、バイデン新大統領が何を言ったかなどはほとんど印象に残っていない。それでも彼女のパフォーマンスには度肝を抜かれた。

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