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日本だけじゃない「人口減少」が映す心配な未来 確実に予測できる事態への備えはできているか

東洋経済オンライン / 2021年2月11日 9時30分

世界の人口減少傾向はコロナで拍車がかかっている?(写真:ナオ/PIXTA)

世界的なコロナ禍の中で「人口減少」が話題となる日が多くなった。人口減少といえば、日本の代表的な課題だが、いまや世界全体が来るべき「人口減少時代」に備えなくてはならない時代が訪れようとしている。

といっても、実際に世界全体が人口減少時代に入るのは2050年代以降の話だ。日本では実際の人口減少時代に陥る20年以上も前から「少子高齢化」が叫ばれ、同時に賃金給与は大きく減り、企業業績も悪化した。日本経済は、少子化が叫ばれ始めたあたりから衰退を続けているような気がしてならない。

世界もまた、2050年代に至るまで、厳しい衰退の歴史を辿る可能性があるということだ。加えて、今回の新型コロナウイルスによるパンデミックは、世界の人口減少に追い打ちをかけ、世界全体が衰退するきっかけになる可能性もある。日本の人口減少とあわせて、世界の人口減少について考えてみたい。

■短期的影響と長期的影響の2つが問題に

人口減少問題には、実は大きく分けて2つの問題がある。短期的問題と長期的問題だ。短期的な問題とは、新型コロナウイルスによるパンデミックで、急激な人口減少や出生率低下が起こるリスクだ。

実際問題として、厚生労働省は2020年1月から10月の妊娠届の件数が、前年同期に比べて5.1%減となったと発表している。パンデミックによって、妊娠を控える人が増えたとみられているが、とりわけ2020年5月は前年同期比17.6%減少、7月も10.9%減と2桁の減少幅となっている。

厚生労働省の「人口動態統計速報」によると、2020年1~10月の日本の出生者数は前年同期よりも1万7000人減少しているそうだ。やはり、コロナ禍の影響と考えるのが自然かもしれない。日本では、いまのところ死亡者数は他の国に比べれば少ないレベルにとどまっているものの、その影響はやはり深刻と言える。

そして、総務省によると外国人も含めた日本の総人口は2020年に概算で42万人減少したと報道された。過去最大だった19年の32万9000人を大きく上回った。コロナ禍による外国人の流入6割減が影響したと分析されている。

パンデミックによる人口減少は、日本だけではない。新型コロナウイルスによるパンデミックによって世界中で220万人以上が亡くなり、その被害は今後も長期に続くとみられている。ワクチン接種の開始によって、急激に収束に向かうのではないか、とも予想されているが、人口問題にまで影響を及ぼすパンデミックの怖さは、改めて言うまでもないだろう。

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