第一志望校に「行かない人生」その侮れない利点 中学受験「志望校に落ちた親子」が今すべきこと

東洋経済オンライン / 2021年2月18日 17時0分

中学受験で第一志望に落ちたことを気に病む「繊細な子」。どうすべきでしょうか(写真:マハロ /PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

今回の中学入試で第一志望校に合格せず、滑り止めの学校にいくことになりました。合格圏内に入っていただけに落ちた衝撃は大きく、子どももそうですが、親である私もかなりショックを受け、まだ引きずっています。子どもは周囲の目を気にしているようで「行きたくないなぁ」という言葉をたびたび口にします。私はこの言葉を聞くたびに動揺します。今後どのような対応をしたらよろしいでしょうか。

                             (仮名:三島さん)

この時期になると必ず受ける相談のひとつです。大学受験、高校受験、中学受験と、この順に「親」の深刻度は増していく傾向にあるようです。なぜなら中学受験は現実問題として、親子の二人三脚という側面が強くあるからです。

入試ですから、合格もあれば不合格もあります。当然、合格したほうがいいに決まっていますが、たとえば不合格でも、多くの場合「時」が癒してくれることは、多くの大人が知っていることのはずです。しかし実際に目の前で、子どもが不本意な学校に行く姿を見ると、そんなことは忘れて、心を痛める親は少なくありません。

子どもが第一志望校に行くことができなかったとき、親としていったいどのような心構えや子どもとの対応をすればよいか。以下、ぜひ参考にしていただければと思います。

■「3タイプ」それぞれの対処法

子どものタイプによって、親が取るべき対応は変わってきます。筆者が過去数千人の子どもたちを指導してきて、多かったのは次の3つのタイプです。

【切り替えの早いタイプの子】

このタイプの子でも、第一志望校に不合格のときは、さすがに一時的に落ち込みますが、3月には心が入れ替わり、4月以降の中学に向けて準備を始めていくことが多いです。

しかしこのタイプは、そもそもかなり珍しく、数として少ないです。性格的には負けず嫌いの傾向を持つ子が多く、自律的な子が少なくありません。今後、このような子は高校受験、大学受験で伸びるケースも少なくなく、中学受験がよき経験として活かされていく傾向にあります。したがって、親は温かく見守ってあげるだけでいいでしょう。

【平均的なタイプの子】

一番のボリュームゾーンの子のタイプです。第一志望に不合格になった後、このタイプの子の多くは、中学入学までの3月までは自由にやりたいことをやって過ごします。中学受験を目指し、勉強一色だった世界から解放されて、のびのび過ごします。たとえば、受験が終わるまではゲーム禁止となっていた場合、解禁されたとたんにずっとやり続ける子もいたりします。そうした中で徐々に気持ちの整理もできてくるようです。

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