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フリードがシエンタより売れるようになった訳 グレード毎に異なるキャラクター設定の妙

東洋経済オンライン / 2021年3月29日 9時0分

写真左上がホンダ「フリード」、写真右下がトヨタ「シエンタ」(写真:ホンダ/トヨタ)

トヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」は、コンパクト・ミニバンというジャンルに分類される自動車だ。現行型はシエンタが2015年、フリードは2016年に発売、いずれも国内市場に導入されて以来、つねに新車販売台数で上位に入るロングセラーの売れ筋モデルだ。

各車の人気は、コロナ禍の影響が大きかった2020年もある程度は健在だったが、どちらも販売台数自体は減少している。ただし、前年比で見るとフリードの健闘振りが目立つ。

2019年1月~12月の新車販売台数ランキングでは、シエンタは3位で合計11万880台を販売。一方のフリードは9位で合計8万5596台だったので、販売台数では2万5000台以上シエンタのほうが売れていた。ところが、2020年同期間のランキングでは、シエンタの順位は8位、合計7万2689台に減退。一方のフリードは7位、合計7万6283台となり、逆に3600台近い差を付けてライバルのシエンタを上回ったのだ。

ここでは、2020年にフリードがどうして販売台数で健闘したのか、各車を比較しながら検証してみる。

■フリードとシエンタのプロフィール

シエンタとフリードは、いずれも最大7人乗りが可能な3列シート仕様を用意し、日本の道路事情にマッチした誰でも運転しやすい小柄な車体などで、ファミリー層を中心に大きな支持を受けているモデルだ。ミニバンと言えば、かつてはトヨタ「エスティマ」やホンダ「オデッセイ」「ステップワゴン」、日産「エルグランド」といった中・大型車が主力だった。だが、2003年に初代シエンタが発売され大ヒットを記録すると、少子化の影響などによる自家用車のダウンサイジング化が進んだこともあり、「コンパクト・ミニバン」というジャンルを確立。2008年に初代モデルが発売されたフリードとともに、国内の小型ミニバン市場を牽引してきた。

現行のシエンタは、前述のとおり、2015年発売の2代目だが、2018年9月のマイナーチェンジで内外装を一新。現在のアクティブ感と親しみやすさを両立したスタイルに生まれ変わった。

また、同時に従来の3列シート車(6/7人乗り)に加え、5人乗り2列シート車の「シエンタ ファンベース」も設定。近年のアウトドアブームなどに対応し、荷室スペースを広げたことで、キャンプ道具などの大きな荷物や車中泊にも対応した仕様だ。いずれの仕様にもラインナップには1.5Lのガソリン車とハイブリッド車を用意。2WD(FF)と4WDが設定されている。

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