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日本の会社があまりに停滞している根本的理由 「会社」と「企業」は一体どこがどう違うのか

東洋経済オンライン / 2021年4月10日 13時0分

日本はアメリカに比べて停滞している。だが、ファーストリテイリングのように「世界のトップランナー」も存在する。「会社」と「企業」をキーワードにして考えると、わかりやすいかもしれない(撮影:今井康一)

新年度に入ったが、日本は何も変わらない。アメリカはジョー・バイデン大統領が事前の評判と異なり、大胆に動いている。賛否はあるだろうが、アメリカは大きく動き出している。

経済もそうで、ワクチン効果もあるが人々が前向きで、中国とともに世界経済を牽引し始めている。世界の一部では景気がよすぎて、過熱をどこまで警戒すべきかが争点となっているくらいだ。

未来はともかくいまは「アメリカ」に目が向いている。「『アフター・コロナ』は意外に明るい時代になる」と言った、この持ち回り連載者の1人、かんべえ(吉崎達彦・双日総合研究所チーフエコノミスト)氏の時代である。まさに日本とはえらい違いだ。日本は経済も政治も停滞している。なぜなのだろうか。

そこで今回は、かんべえ氏との「連載者のなかでの内輪論争」を超えて、外部の大物にチャレンジしてみよう。完全にはかみあわないかもしれないが、東洋経済新報社の歴史上、もっとも売れている経営書のひとつとも言われる『ストーリーとしての競争戦略論』を書いた楠木建・一橋大学教授に、建設的な論争を挑もうではないか。

■そもそも「会社」とは何か

楠木氏は2021年度の始まりである4月1日に、日本経済新聞の経済教室で『日本企業』という企業はない」と宣言した。「日本企業という集合名詞を主語にすると、ザルの目が粗すぎてまともな議論にはならない」「競争力は個別の企業の中身を見なければ分からない」というのが要旨のひとつだ。

いや、「ある」のではないだろうか。「日本企業」、正確に言うと「日本的な会社」はやはり存在する。その概念が幅広く残ったまま、一般論としての企業を持ち出し、それとの比較で日本の会社が語られるので、議論も経営も世の中も混乱してしまうのである。そこで、今回は日本の会社と企業について議論してみよう。

そもそも、会社とは何か。

実は、これは20年ほど前に大論争になったことがる。恩師でもある経済学者の岩井克人氏によると「会社とは法人であり、ヒトでありかつモノであり、この二重構造が本質だ」という。古くから言われているのは、日本の会社とは「イエ的なものである」という点であるが、岩井氏は、この日本の特集性に関する議論を法人の普遍的な議論に発展させ、そのなかで「日本的な会社」「アメリカの企業」を位置づけた。

しかし、今日重要なのはイエ的という日本の特殊性のほうである。奇しくも、先日の「東洋経済オンライン」で、山口真由氏による「老親の事故で子も責任?『家社会』日本の大難題」という記事があった。家族法、アメリカの家族と日本の家の根本的な違いが社会に大きな影響を与えているという議論だが、まさにその通りなのである。

■「会社」と「企業」の違いとは?

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