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台湾航空会社の元CAが目にした「麵線」の衝撃 挨拶は「おはよう」の代わりに「朝ご飯食べた?」

東洋経済オンライン / 2021年4月16日 23時0分

台湾人には「食に重きを置く精神」みたいなものが宿っている(写真:HappyGreen/PIXTA)

異国で働くということはまさにカルチャーショックの連続。台湾の航空会社でCAとして乗務していた経験のある有田千幸が、現地で生活をする中で印象に残った中国語や出来事をご紹介します。 連載第36回目は「麵線」編。

■フライト前にしっかり腹ごしらえは当たり前

社会人1年目といえば、大きな環境の変化に慣れていかなければならないハラハラドキドキな時期。それが異国の地でだと衝撃はひとしお。

私が新人CAだったころ、台湾で受けたカルチャーショックのひとつに「麵線(miàn xiàn)」があります。

日本にも台湾料理が浸透してきたことで、「麵線(Miàn xiàn)」と聞けば「あれね!」とわかる人も増えてきたかと思いますが、「麵線(Miàn xiàn)」は、日本の素麺によく似た台湾独自の細麺をかつおだしが効いたとろみスープで煮込んだ、素朴で優しいいわば台湾の国民的ソウルフード。

こちらです。

朝一の定番挨拶は「早餐吃了沒?(朝ご飯食べた?)」

なぜこの台湾のソウルフードが私にとってカルチャーショックだったかというと、それは台湾人の先輩CAたちが空港に向かう出勤バスの中でよく食べていたから。

午前4〜6時の早朝出発が多い日本フライトの前、しかもメークばっちりの制服姿で、ときには豚の大腸やカキ入りの麺を「腹が減っては仕事はできぬ」とばかりにすする先輩CAたち。日本の新人OLでは考えられませんが、台湾人にはそういう「食に重きを置く精神」みたいなものが宿っているということに後々気づきました。

なので、慣れ親しんだ仲にもなると、朝のご挨拶は「早安(おはよう)」の代わりに「早餐吃了沒?(朝ご飯食べた?)」。「還沒(まだ)」と答えようものなら、自分のバッグの中からゴソゴソと麵線でなければ、肉包 (肉まん)やら飯糰(おにぎり)やら 蘿蔔糕(大根餅)やら涼麵(冷麺)を取り出し「趕快吃(早く食べなさい!)」といって渡してくれました。しかもお腹が空いている同僚がいてはいけないと、みんな大体1〜2個多めに朝ごはんを持ち歩いているという気前のよさ。初めはびっくりしていましたが、慣れるとまぁそれが心に染みるんです。

そういうわけで「麵線(miàn xiàn)」は、いつの間にか「台湾人がくれたあたたかい思い出」となり今でも私の心の中で生き続けています。

有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。

Domani

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