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4.25トリプル選全敗、高まる「反自民」のうねり 与党内に広がる「菅では選挙を戦えない」との声

東洋経済オンライン / 2021年4月27日 6時30分

4都府県に3回目の緊急事態宣言を発令し、窮地に追い込まれる菅義偉首相(写真:EPA=時事)

菅政権発足後、初の国政選挙となった「4.25トリプル選挙」で自民党が全敗し、コロナ禍での政局混迷に拍車をかけている。

菅義偉首相の命運がかかる解散・総選挙の東京五輪前断行も絶望的との見方が広がり、与党内から「菅政権では選挙を戦えない」(閣僚経験者)との不安も漏れてくる。

菅首相は投開票から一夜明けた26日午前、官邸で「国民の審判を謙虚に受け止め、さらに分析をしたうえで、正すべき点はしっかり正していきたい」と述べ、平静を装った。ただ、自民党内には「逆風は政権を失った2009年に匹敵する。自民はもう崖っぷち」(若手)との厳しい見方も出ている。

■唯一勝ち目のあった広島でも敗北

一方、全勝した立憲民主など主要野党は、次期衆院選での自民打倒を目指して勢いづく。政府が25日に発令した3度目の緊急事態宣言も「後手にまわった」との批判が強く、大型連休を前に、菅首相の政局運営は一段と厳しさを増しそうだ。 

次期衆院選の前哨戦となった参院広島選挙区再選挙と参院長野選挙区、衆院北海道2区の両補欠選挙は25日に投開票された。その結果、自民党は与野党対決となった広島と長野で敗北し、候補者擁立を見送った北海道も含めて全敗となった。

トリプル選挙で自民党が「唯一勝ち目のある戦い」(選対幹部)としていたのが広島再選挙だった。しかし、野党統一候補となったフリーアナウンサーの宮口治子氏(45)=立憲、国民、社民推薦=が、自民新人で経済産業省出身の西田英範氏(39)=公明推薦=との事実上の一騎打ちを、3万票以上の差で制した。

同再選挙は、巨額の買収事件で公職選挙法違反の有罪判決が確定した河井案里前参院議員(自民を離党)の当選無効・失職を受けたもの。選挙戦では「政治とカネ」が唯一最大の争点となり、金まみれの買収に対する有権者の強い怒りが保守王国・広島での野党勝利につながった。

広島と同様に与野党対決の構図となった参院長野補選は、野党統一候補となった立憲民主新人の羽田次郎氏(51)=共産、国民、社民推薦=が、自民新人で元衆院議員の小松裕氏(59)=公明推薦=を破った。

立憲民主の羽田雄一郎参院幹事長が2020年末に新型コロナで死去したことに伴う補選で、野党側は実弟の次郎氏による弔い選挙を前面に出して圧勝した。

■支持率に表れない「反自民」のうねり

一方、収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元農林水産相=自民を離党=の議員辞職に伴う北海道2区補選は、自民党が不戦敗を決める中、野党統一候補として立候補した元衆院議員の松木謙公氏(62)=国民、社民、共産道委員会推薦=が、維新の新人ら5氏に圧倒的大差をつけて国政復帰を果たした。

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