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横浜に登場「都市型ロープウェー」は世界で活躍 増える導入、NYやロンドンで観光と日常の足に

東洋経済オンライン / 2021年6月12日 8時30分

ロンドンの都市型ロープウェー「エミレーツ・エアーライン」(写真:PhenomArtlover/iStock)

コロナ禍で遠出が難しい昨今、「近場への旅」の需要が高まっている。そんな中、横浜のみなとみらい地区に2021年4月に開業した都市型ロープウェー「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)」が注目を集めている。その路線延長は約600mと徒歩でも10分余りの距離だが、上空から景色を楽しむ観光需要で人気のようだ。

ロープウェーは山岳観光地やスキー場の足として使われることが多いが、近年は都市内の交通機関として導入される例も増えている。都市型ロープウェーは、街を横切る大きな川が流れている地域の道路渋滞を避けるなどといった目的で、両岸あるいは川岸と住宅地を結ぶ形で設けられていることが多い。

はたして世界各地にはどのような都市型ロープウェーがあり、どのように使われているのだろうか。

■都市交通としても普及

ロープウェーは、鉄道やモノレールなどを敷設するのと比べ、圧倒的に工事費用が低廉で済むというメリットがある。空中を通るため土地の取得も少なくて済み、起伏の多い地形や大きな川をまたぐルートの建設も容易だ。

都市部の交通手段として導入例が増えているのも、そのような特徴を活かしたケースが多い。高地にあり起伏の多い南米ボリビアの首都ラパスでは2014年に都市型ロープウェーが開業し、現在では10路線・総延長30kmを超えるロープウェー路線網が広がっているほか、コロンビアの都市メデジンにも5路線の都市型ロープウェー網があるなど、新興国で都市交通としてのロープウェーが注目されている。

さまざまな海外の都市型ロープウェーでも、とくに有名なのはアメリカのニューヨーク(NY)にある「Roosevelt Island Tramway(ルーズベルト・アイランド・トラムウェイ)」、そして英国ロンドンの「Emirates Air Line(エミレーツ・エアーライン)」の2つだろう。

NYのルーズベルト・アイランド・トラムウェイは、マンハッタン島とその東側を流れるイースト川の中州、ルーズベルト島とを結んでおり、開業は1976年とすでに40年以上の歴史を持つ。

940mの距離を定員109人の2台のゴンドラが往復し、所要時間は約3分。島に住む人々の通勤の足として使われているが、数々の映画にも登場するイースト川にかかる橋「クイーンズボロ橋」が真横に見られるとあって、観光客の利用も少なくない。

一方、ロンドンのエミレーツ・エアーラインは、現在の英国首相ボリス・ジョンソン氏がロンドン市長在任中、「NYのようなロープウェーを我が街に」と考え架設されたという経緯がある。ロンドン東部のテムズ川両岸を結んでおり、ドーム状のイベント施設「O2アリーナ」と、対岸の会議・展覧施設「ロンドンエクセル」があるローヤルアルバートドック周辺の住宅街をつないでいる。

■ロンドンは小型ゴンドラが多数循環

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