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東武桐生線、地方路線が秘める「都心直通」の底力 のどかな風景の中を浅草発着の特急が駆ける

東洋経済オンライン / 2021年6月17日 8時30分

特急「りょうもう」は毎時1本ペース。特急においては桐生線が“本線筋”だ(筆者撮影)

東武鉄道の路線というと、何を思い浮かべるだろうか。だいたいそれは住んでいる場所によって変わってくるものだが、たとえば東武東上線やスカイツリーラインあたりが多くの人にとってなじみのある路線と言っていいのではないかと思う。観光目的ならば日光線も大きな存在感を見せつける。

■桐生線の起点は太田駅

もちろん、そんな知名度の高い路線ばかりではなくて、東武鉄道の路線網は北関東に広く延びている。特急列車を除くと東京都心から乗り換えなしで行ける限界は久喜駅か南栗橋駅が精一杯だ。だが、そこから先がむしろ東武の本領といっていい。東京やその周辺で通勤・通学で東武の電車に乗っているだけではわからない、別世界の“東武ワールド”が北関東に広がっているのだ――。

と、そんな大仰な前フリではるばる太田駅までやってきた。群馬県南東部にある太田駅は、伊勢崎線と小泉線、そして桐生線が交わる東武鉄道の要衝地。自動車メーカーのSUBARU(スバル)が工場を構える企業城下町でもある太田市を代表するターミナルだ。駅も実に立派な高架駅だ。そして今回の目的地は、太田駅から赤城駅までを結んでいる桐生線である。

桐生線は太田駅を起点に北西に向かって延びている。途中にはスネークセンターや、江戸時代を再現したテーマパーク・三日月村などが近い藪塚駅、桐生市の中心市街地から渡良瀬川を挟んで南にある新桐生駅などがあり、相老(あいおい)駅ではわたらせ渓谷鉄道、終点の赤城駅では上毛電鉄と接続する路線だ。

「桐生線ではこれがメイン、というようなものはなかなかないんですけど、やはり1つは温泉街もある藪塚ですよね。あとは新桐生駅が桐生線の中では中心ということになります」

こう話してくれたのは、東武鉄道太田駅管区の副管区長で新桐生駅長を務める木村美徳さん。桐生線は全区間が太田駅管区に含まれており、木村さんがほぼすべての駅を預かっている。

「赤城駅は上毛電鉄さんが管理しておりまして、相老駅にはわたらせ渓谷鉄道さんの職員が常駐しています。ほかに三枚橋駅が桐生線では唯一の無人駅。この3駅以外の駅には、東武の職員がおります」(木村さん)

■市中心部は川の向こう側

そして木村さんが“桐生線の中心”と話すのが新桐生駅。

「新桐生駅は桐生市でいうと中心からは少し離れているんですよね。桐生の中心はやはりJR両毛線の桐生駅。その近くに上毛電鉄さんの西桐生駅があります。ウチの新桐生は渡良瀬川が間に流れているので、距離的には少し遠くなってしまうんです」(木村さん)

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