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やる気がない人とある人が分かれる生物学的理由 目の前の仕事が大事に思えなくてもしょうがない

東洋経済オンライン / 2021年6月22日 10時0分

無理せずにやる気、集中力を発揮する最適解とは?(写真:Pangaea、mits/PIXTA)

目の前の仕事に集中できない、やる気すら出ないなど、どうしても仕事に身が入らないときもあるでしょう。リモートワークではなおさらという方も多いのではないでしょうか。生物学的な視点から、人間が努力してもどうにもならないことと、その理由をまとめた書籍『生物学的に、しょうがない!』より、集中ややる気のメカニズムにかかわるパートを抜粋、再構成してお届けします。

■気が散って集中できないの、しょうがない!

仕事に「集中できない」となげく人も、好きなゲームには没頭しているものです。つまり、「集中できない」のは、「集中すべきもの」のほかに「集中したいもの」があり、そちらに気持ちが奪われて、注意散漫になっているからなのです。

「集中したいもの」があるのは、いいことなんです。人生の喜びです。これを否定してはいけません。

だから、「集中すべきもの」のほうを考えましょう。集中すべきなのに集中できないのだとしたら、ほとんど社会の側の責任です。

狩猟採集時代を思い起こしましょう。

何時間も草原を歩いて、獲物を追いつめ「いざ狙い打ちだ」というときに、あるいは、食べられそうな木の実が見つかったときに、作業に集中できないという人はおそらくいないでしょう。

このような意義が「集中すべき仕事」に感じられなければ、集中できないのが、いや、集中しないのが当然です。それを「集中力に欠けている」とか「注意散漫だ」などと言う上司がいたら、その上司がリーダーシップに欠けているのです。ダメ出しよりも、仕事の意義や重要さを部下にもっと語らねばなりません。

考えてもみてください。機械でもできそうな単調な仕事を1日中時間どおりに続けたならば、何かほかのことを考えて注意がおろそかになりますよね。「集中力に欠ける」のはあたり前のことです。

また、注意散漫は否定的にとらえられがちですが、そうでもないのです。

おいしそうな木の実が見つかりみんなで集めているときに、茂みに猛獣が潜んでいるのが見えたらどうしますか。木の実を放り出して一目散に逃げますよね。もし採集に集中している人がいれば、真っ先に餌食になってしまいます。

つまり、注意散漫は、もっと大事なことに気づいたときに、そちらに思考を切り替えるための自然な仕組みなのです。仕事中にゲームのボスを倒す作戦を思いついて仕事がおろそかになるのは、生き残り戦略の一端なのです。

でも、さすがに仕事中にゲームのことを考えていてはいけないですよね。状況をわきまえて何を考えるべきか選択すること、たとえば、仕事中にゲームの様子が心にわき上がってきたら無視することが、文明社会では要求されます。

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