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1年で激変!「命令」をやめた組織で起きたこと 米海軍で屈指の潜水艦艦長が見せた圧巻の改革

東洋経済オンライン / 2021年7月5日 12時0分

これまでの「命じる」リーダーシップと、これからの「委ねる」リーダーシップの違いとは(写真:FreedomZ/PIXTA)

名著『7つの習慣』で有名なコヴィー博士や、ロングセラー『WHYから始めよ』の著者サイモン・シネック氏が絶賛するリーダー、元アメリカ海軍大佐のマルケ氏がこのほどリーダーのあるべき話し方を示した『LEADER'S LANGUAGE(リーダーズ・ランゲージ) 言葉遣いこそ最強の武器』を上梓した。

海軍のお荷物だった潜水艦「サンタフェ」を、たった1年で最高評価の艦に生まれ変わらせたマルケ氏のリーダーシップを描いた前著『米海軍で屈指の潜水艦艦長による「最強組織」の作り方』から、はしがきを抜粋、編集してお届けする。

■上司も部下も疲れている現代の組織

近年、人々の労働意欲が低下し、生産性に莫大な損失を与えている。会社に貢献する気持ちや、仕事に対する思い入れ、やりがいを失った社員は、組織の利益をむしばみ、同僚のやる気をそぐ。

確かに、会社にとっての利益の損失も大きいが、私の感覚としては、働く人々が失った喜びや幸福感の喪失の大きさは、その比ではないように思う。

一方、経営者や幹部は、社員の情熱や責任意識の欠如に困惑している。やる気を鼓舞するつもりで決断を委ねても、「言われたことをやるだけ」の立場を心地よいと感じている社員のほうが多いと思い知らされる。

雇う側と雇われる側の両方がこのような状態にある原因はただ1つ。痛ましいほど時代遅れになった、リーダーシップのあり方が問題なのだ。

私は、アメリカ海軍で時代遅れのリーダーシップを直に体験した。海軍兵学校で学ぶリーダーシップの教科書には、リーダーになるとはどういうことかが、次のように記されていた。

リーダーシップとは、技術、科学、あるいは天分を通じて、1人の人間がほかの人間の思考 、計画、行動を導く能力と権限を手にし、彼らの服従心、自信、尊敬、忠実な協力を獲得して、巧みに操ることである。

要するに、海軍、そしてほとんどの組織におけるリーダーシップは、人を支配することがすべてなのだ。

このリーダーシップモデルでは、人は2種類に分けられる。リーダー(命じる者)と部下(命令に従う者)だ。今日におけるリーダーシップに関する研究や、私たちが学び実践することの大半は、リーダーが部下に命じるという構造に基づいている。

リーダーが部下に命じるという構造では、実に多くのことを成し遂げることができる。そのリーダーが優秀であればなおさらだ。農業の発達と普及も、エジプトのピラミッドも、産業革命時代の工場も、すべてこのリーダーシップ構造が可能にしたものだ。

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