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双子パンダが飲む「混ぜて使う人工乳」意外な中身 「上野赤ちゃんパンダ」の今をマニアックに解説

東洋経済オンライン / 2021年7月6日 14時0分

母乳が入ったシリンジを懸命にくわえて母乳を飲む赤ちゃんパンダ。7月1日撮影。画像は動画からの切り出し(画像:公益財団法人東京動物園協会提供)

東京・上野動物園で生まれた双子のジャイアントパンダが7月3日で10日齢となりました。母親のシンシン(真真)は、この日が16歳の誕生日。赤ちゃんパンダの死亡率が高いとされる生後1週間が過ぎ、母子ともに健康状態は良好です。母乳を巡り、ちょっとした変化も起きているようです。

■保育器内では搾乳した母乳を飲んでいる

保育器の中で小さな顔を揺らしながら、母乳が入ったシリンジ(注射器の針がないもの)を懸命にくわえて、ゴクゴク母乳を飲む赤ちゃんパンダ。目はまだ見えていない。

ピンク色の皮膚がほとんどむき出しだった双子は、少しずつ毛が生え始め、耳や肩はうっすらと黒くなった。性別はわかっていない。上野動物園が7月2日に公開した動画には、こんな健気で元気な姿が映っている。

体重も、誕生した日に保育器へ移した「子1」が124g(6月23日)→165g(6月30日)→183g(7月1日)、誕生した日にシンシンが抱いていた「子2」が146g(6月24日)→203g(6月30日)→248g(7月2日)と、やや差があるものの、どちらも順調に増えている。2頭の間で測定日にバラつきがあるのは、シンシンと保育器の間で双子を入れ替えているためだ(参照:『「すり替え作戦で育児」双子パンダ誕生の舞台裏』)。

双子は、シンシンに抱かれているときは乳房から母乳を飲むが、保育器内ではシンシンから搾乳した母乳を飲んでいる。

搾乳は、そう簡単ではない。パンダは可愛く見えても、成長すると力が強くて鋭い牙や爪を持つので、人間は一緒の部屋に入ることができない。そのため、まずは手が届く場所にシンシンが来て、落ち着いているときしか搾乳のチャンスがない。さらに、搾乳には技術が必要だ。職員はシンシンの乳房を軽くマッサージして、出た母乳を容器に入れ、冷蔵保存する。

上手に搾乳できているためか、シンシンは搾乳されても嫌がる素振りを見せず、おとなしくしているそうだ。日頃のトレーニングの成果もあらわれているのかもしれない。

ちなみにパンダの初乳は、一般的に薄い緑色をしていて、シンシンも同様だった。現在は、黄色がかった白色の母乳を出している。

上野動物園としては、本当は母乳だけで育てたい方針だが、そうはいかない事情が出てきた。

シンシンの食欲は少しずつ戻り、タケノコを食べる量は増えている。搾乳もうまくいっている。上野動物園の大橋直哉・ 教育普及課長は「なるべく多くの量を確保したいので、職員はタイミングをはかり、できる限り搾乳するようにしています」と話す。

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