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双子パンダが飲む「混ぜて使う人工乳」意外な中身 「上野赤ちゃんパンダ」の今をマニアックに解説

東洋経済オンライン / 2021年7月6日 14時0分

一方で、赤ちゃんはどんどん成長して、母乳を飲む量が増えている。しかも双子で2頭分だ。そのため母乳の量が、双子の飲む量に追いつかない。これは、双子パンダの飼育では珍しくないことだ。

上野動物園では母乳を補うために、双子の様子を慎重に観察しながら、母乳に人工乳を混ぜる取り組みを7月1日から始めた。

この人工乳はパンダ専用ではなく、人間の赤ちゃん用の粉ミルクとペット用の粉ミルクを混ぜたもの。中国側にも内容を確認してもらった。

なお、双子の姉で2017年6月に生まれたシャンシャン(香香)は、2018年12月のひとり立ち(シンシンとの別れ)に向けて、同年10月から人工乳を飲み始め、2019年に飲むのを終えた。

シャンシャンが当時飲んでいた人工乳は、森乳サンワールドが開発し、アドベンチャーワールドなどで使われている「パンダミルク-10」で、双子が現在飲んでいるものとは違う。

■双子を間違えないよう背中に緑のライン

双子は一緒に保育器に入れることもある。間違えないように、1頭(「子1」)の背中に印をつけた。

この印は緑色のラインだ。7月2日に上野動物園に確認したところ、安全な成分でできた「アニマルマーカー」という実験動物用のマーカーで描いている。色は、時間の経過とともに薄くなり、やがて消えるそうだが、6月28日と7月1日に撮影された動画を見比べると、7月1日はラインの下半分ほどがほとんど消えている。

理由は「おそらく母親が舐めたためでしょう」(大橋課長)。パンダの母親は、赤ちゃんを落ち着かせるためや、自力で排泄できない赤ちゃんを綺麗にしてあげるために、赤ちゃんを舐めることがある。シンシンは、シャンシャンが幼い頃にもペロペロと舐めて、シャンシャンの体を唾液でほんのりピンク色に染めていた。「子1」の消えた緑のラインも、シンシンの愛情のしるしかもしれない。

7月1日に撮影された動画でもう一つ、目を引いた点がある。保育器にいる赤ちゃんのそばに、小さなパンダのぬいぐるみが置かれているのだ。

このぬいぐるみは、シャンシャンの生後2日目(体長14.3cm、体重147g)をモデルに作られ、1760円で販売されている。(参照:『可愛くない「ピンクのパンダ」ヒットした裏側』)

ぬいぐるみを置いたのは、双子の一方が保育器にいないときの代わりにするためか、あるいはシャンシャンの大きさと簡単に比較するためだろうかと筆者は考えたが、違った。

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