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トヨタが「EVに消極的」の見方が短絡的すぎる理由 電動化には超積極的だし着々と手は打っている

東洋経済オンライン / 2021年7月9日 10時30分

主要諸元を見ると、全長4880mmの車体は90kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離600kmを実現する一方で、重量は2100kgに抑えられている。2021年の今の段階で見ると相当、現実離れしたスペックにも見えるのだが、レクサスの首脳に聞くと「2025年にはこれぐらいのスペックが実現できていなければ、戦えないと想定している」とのことだった。

■2025年までには15車種のBEVを導入

間髪入れることなく4月に今度はトヨタ ブランドから新EVシリーズ「TOYOTA bZ」が発表され、第1弾モデルとなるbZ4Xのコンセプトカーが披露された。2025年までには、このbZシリーズ7車種を含む15車種のBEVをグローバルで導入するという。

2022年の年央までに世界で販売を開始するというSUVタイプのbZ4XはトヨタとSUBARU(スバル)で共同開発したBEV専用プラットフォームのe-TNGAを採用する。4輪駆動技術に強いスバルと共同開発した新AWDシステム、ソーラー充電システムの搭載などがトピックだ。

e-TNGAはBEV専用ではあるが、TNGAの名がつくように既存のエンジン車、ハイブリッド車用プラットフォームとまったくの別物というわけではないだろう。完全にゼロからBEV専用として開発されたプラットフォームは、前述のレクサスが2025年に向けて開発中のものが初出となりそうだ。

このようにトヨタはBEVも積極的に販売していく体制を、すでに整えているわけだが、そんなトヨタを現実的、野心的と評したのは、単にBEVを世に出す予定だからというわけではない。「いかに出すか」「いかにビジネスとして成立させていくか」についても、より深く考えられていると見受けられるからだ。

続く5月に行われた決算説明会では、このbZシリーズについての言及があった。 曰く、開発のデジタル化を推進していくことで、投入までのリードタイムを従来比約30%、そして続くモデルではさらに10%、短くしたいという。最近ますます移り変わりのスピードが加速している世間のニーズに速やかに応えるためである。

ここではさらにPHEV、HEVと共通のプラットフォームでのBEVも検討するということが明らかにされた。これを聞いたときには正直、驚いた。なぜなら内燃エンジン車と共通プラットフォームのEVは生産性や搭載可能なバッテリー容量の点で不利というのが定説で、ゆえにトヨタを含む各社、専用プラットフォームを開発しているからだ。

■現状、とにかくBEVは儲からない

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