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京都鉄博、ファンの心をつかむ「お家芸」の熟練度 引込線で「レア企画」連発、リピーター囲い込み

東洋経済オンライン / 2021年7月16日 6時30分

「○○のはなし」(前2両)と「丹後くろまつ号」が連結して入線。レアな光景にファンがカメラを向けた(記者撮影)

2016年4月にオープンした京都鉄道博物館。蒸気機関車(SL)から新幹線まで展示車両数は53両と、JR各社や大手私鉄が運営する鉄道系の博物館の中で最大規模を誇る。

エントランスホールと本館の間にあるプロムナードでは、SLのC62形や、80系電車、0系新幹線など、日本の鉄道の新時代を築いた鉄道車両が来場者を出迎える。そして本館に入って目を引くのは500系新幹線、交直流特急形電車の581系、489系といったJR西日本を代表する名車の並びと、国の重要文化財に指定されたSL230形233号機だ。

■得意とするのは「動く車両」

歴史的な価値のある車両の静態保存は、ほかの鉄道系博物館とも共通する社会的な役割でもあるが、京都鉄道博物館が得意とするのは“動く車両”の展示だ。実際に走らせることができるSLが複数あり、C56形160号機や8620形8630号機などが牽引する「SLスチーム号」の客車に乗って往復1kmの走行を体験することができる。その汽笛は京都市内の遠く離れた場所まで聞こえてくることがある。

さらに特徴的なのが、館外の営業線とつながる引込線を活用した現役車両の展示だ。これまでJR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」のほか、境線(鳥取県)の「鬼太郎列車」や地域の観光列車、京阪神で目にする機会がない除雪車キヤ143形といった事業用車両まで、対象は幅広い。また入線作業を公開するサービス精神も旺盛だ。

営業線から搬入するのはJR西日本の車両だけにとどまらない。例えば、2018年1月20日から1月28日にはJR貨物のEH800形交流電気機関車が入線。いつもは青函トンネル用として活躍する機関車が間近で見られるとあって多くのファンが詰めかけた。コンテナの内部も併せて一般公開。積まれた「玉ねぎ」の段ボール箱で、日頃北海道から本州へどのような荷物を運んでいるかをイメージできる。

JR四国からは「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」「志国高知 幕末維新号」といった観光列車が入線している。

■2021年もレア企画連発

2021年も年明け早々、JR西日本の新たな長距離列車「ウエストエクスプレス銀河」の展示で話題を集めた。ただ、春には新型コロナウイルスの感染再拡大の影響が影を落とす。京都鉄博ではオープンから3周年にあたる2019年まで、毎年4月29日、大型連休中の家族連れや観光客でにぎわうなかで記念セレモニーを開催していた。が、2021年の5周年の記念日は、前年と同様、休館中に迎えることになった。2021年は4月25日から5月13日まで臨時休館。予定していたさまざまなイベントもキャンセルを余儀なくされた。

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