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「iDeCo始めました」で気を抜く人に忍び寄る末路 もっと総合的に、長い目で見ることが重要だ

東洋経済オンライン / 2021年7月20日 12時0分

うまく資産形成しているつもりの人、注意が必要です(写真:rainmaker / PIXTA)

コロナ禍の中、今ちょっとした「資産形成」ブームが起きている。

日銀が6月に発表した資金循環統計(速報)によれば、2021年3月時点の家計の金融資産は過去最高の1946兆円となった。このうち現金・預金の割合が半分を占めるのは相変わらずだが、株式や投資信託の伸びも大きく、消費がへこんだ一方で金融資産は増えている。

コロナ禍で暮らしの先行きが不透明という事情はあるにしろ、貯めたい・増やしたい人が今、多いということだろう。節約や資産形成の指南書も次々出版され、SNSやYouTubeでも人気のテーマだ。

その多くはためになる内容だが、「一般論では正しいが、もう少し先まで考えないと逆効果では」と気になってしまうものもある。やっただけで満足している、例えばこんなことはないだろうか。

まずは、節約でよく聞く「固定費の見直し」だ。お金の専門家が口をそろえて言うのが、「節約効果が大きいのは食費よりも固定費」というフレーズ。たとえ野菜や肉を買う量を削ったところで減らせる金額はそう大きくはない。それより、通信費や保険料こそ見直せば、一気に数千円~数万円を一気にダウンできるし、減額効果が毎月ずっと続く――というわけだ。
もちろん、その通り。そのこと自体に異論はない。しかし、問題は、その浮いたお金はどうなった? という点だ。

それまで引き落としになっていた固定費分のお金が、浮いてそのまま口座に残っていたとする。お金に色がついているわけではないので、なんとなく使ってしまっても全く気づかない。結局、固定費を見直してお金が浮いたまではいいのだが、それが生活費や遊興費にただスライド――では、せっかく節約した意味は半減ではないか。固定費を見直したことに満足して終わり、ではなく、その浮いたお金の分を積み立てに回すなり、別の口座に振り替えるなり、そこまでやってこその節約術だろう。

春にスマホのプランを見直して、それまでの通信費が浮いた人も多いだろうが、その差額は今どうなっているのだろうか? そういえばなんとなく…となっていないことを祈る。

■家計簿をつけただけで満足している?

「節約してお金を貯めるには、まず家計簿をつけることから」というアドバイスもよく聞く。自分がどんなものに・いくらお金を使っているか知るためには、確かに役立つ。が、つけただけで終わっているケースも少なくない。

家計簿は、言ってみれば支出簿だ。できるだけ細かくつけた方がいいと思っている人もいるが、それよりすべきは、収入に対して支出が赤字か黒字かを計算することだ。細かい支出の中身よりも全体の把握が肝心なのだが、その計算をしたがらない人が結構いる。痩せたいとは言っても、体重計に乗りたくないのと同じ心理だろう。現実を見せられるのはしんどいのはわかる。

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