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「インターン参加で選考有利」巡る理系学生の不満 研究で忙しく真面目な学生には不公平感募る

東洋経済オンライン / 2021年7月22日 10時0分

問題も出てきた。サマーインターンシップが登場したころは、参加希望者もそれほど多くなく、誰でも参加できたが、多くの学生が希望するようになると、枠に入れない学生も増えてきた。そして、「インターンシップに受からない」「本選考よりもハードルが高い」などという声が聞かれるようになった。つまり、インターンシップ申し込み段階でも選考が行われているのが実態だ。

今年3月にHR総研が2022年卒の「楽天みん就」の会員学生を対象にした調査で、「インターンシップと採用選考の関係」について聞いている。

その結果、「インターンシップからもっと多く採用選考すべきだ」という積極肯定派は文理ともに18%にとどまるが、「通常の選考以外にインターンシップからの選考もあっていい」という現実許容派は文系61%、理系63%。そして「インターンシップを選考とリンクさせるべきではない」という否定派は文理ともに2割程度にとどまる。

■肯定的な学生コメントの共通点

採用選考型インターンシップに肯定的な学生コメントには特徴がある。「早期」「行動」「興味」「前向き」などの単語が多いのだ。肯定するコメントを紹介しよう。非常に積極的、アクティブだ。企業が若者に求めているのは、こういう前向きの姿勢だろう。

「インターンシップに参加するということは、企業に早くから興味を持っているということ。志望度が高いので選考を進めるうえで企業側も学生側も幸せだと思う」(理系・旧帝大クラス)

「早めに就職を意識している人が報われるからよい」(文系・中堅私立大)

インターンシップ参加という頑張りに対し、インセンティブ(早期選考や内定)があるのは当然だという考え方だ。インセンティブがあるから頑張れるとも言える。

インターンシップによるミスマッチ防止を評価する意見も多い。新卒3年以内の離職率が約3割で高止まりしていることは、学生にもよく知られている。年齢が上がると介護離職なども増えてくるが、若い時期の離職理由は採用ミスマッチが多い。これは企業と学生の双方にとって損失だ。

採用活動、就職活動とは、企業と学生の適正な出会い(マッチング)の実現と言うこともできる。そして、その判断の多くは面接によるが、その結果が「3年3割」の離職率だ。面接での判断に疑問を呈する学生が多いのは当然だろう。インターンシップなら、双方がより正しく多面的に判断できる。学生の考えを聞いてみよう。

「インターンを通じて仕事内容に理解が深まると思うので、仕事に対するギャップが生じづらい」(文系・旧帝大クラス)

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