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日本人が無駄にしている「雨水」は飲めるのか 大量の雨水を利用しないなんてもったいない

東洋経済オンライン / 2021年7月27日 11時0分

雨水を飲んでみようと思ったことはありますか?(写真:shimanto/PIXTA)

「暑い、のど乾いた。何か飲みものちょうだい!」
「はい、雨水どうぞ!」

こんな場面で、あなたは雨水を飲むだろうか。アクアスフィア・水教育研究所が行った「雨水に関する意識調査」によると「雨水を飲めると思う」人は47%。だが、「実際に飲んだことがある」人は30%だった。何となく飲めるような気がするが、実際に飲んだことがある人は3分の1以下。やはり雨水を飲むことには抵抗感があるのだろう。

■「雨水」を使ったソーダが登場

そんな中、雨水を原料とした飲料があると知った。「あまみずソーダ」「あまみずサイダー」がそれだ。キャップを開けると「あまみずソーダ」は、かすかに甘い香り。飲むと普通の炭酸水だが、「やや炭酸強め」に感じる。次に「あまみずサイダー」もゴクリと。こちらはまろやかな甘味のサイダーだ。

それにしても、なぜ雨水でソーダを作ろうと考えたのか。「雨水はきれいであることを知ってもらうために作りました」と話すのは、雨水の専門家集団「あめぐみ」(雨水生活普及委員会)のメンバーの1人である、笠井利浩さん(福井工業大学環境情報学部環境食品応用化学科教授)だ。

笠井さんは長崎県五島市にある赤島で「五島列島赤島活性化プロジェクト」を立ち上げていた。日本の水道普及率は98%だが、赤島には水道施設も井戸も湧水もないからだ。どうやって水を得ているかといえば、少量の雨水をためて生活していた。

プロジェクトでは、雨水を活用した給水システムを構築。島の中心部にポリカ波板製の集水面を設置し、自然の流れで水を集落まで運ぶ。空気中の汚れを含んでいる降りはじめの雨はコンピュータ制御で除去。きれいな雨だけを貯留槽にため、ポンプで各家庭へ供給した。

「あまみずソーダ」などを作るにあたって最初、「ドリンクメーカー(北陸ローヤルボトリング協業組合)に製造を依頼すると、『雨水で飲み物がつくれるのか』という反応でした。そこで雨水のきれいさを証明することからはじめました」(笠井さん)

大学構内にビニールシートを張り、雲の動き、降り方を見ながら、最適なタイミングで雨水を採取。

それを北陸公衆衛生研究所で水質検査(食品製造用水検査項目26項目と緑膿菌、腸球菌、嫌気性芽胞菌)すると、pH(水素イオン濃度)以外の項目をすべてクリアした。

■水素イオン濃度が示すことは?

クリアできなかったpHは、その液体が酸性かアルカリ性かを表す尺度。数値は普通1から14までで、7が真ん中で「中性」。水道水は「中性」だ。pHが7より小さいと「酸性」、7より大きいと「アルカリ性」。pHを測ると、その液体に何が溶けているのかを推測できる。

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