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山と海どっちの車窓を選ぶ?広島ご当地鉄道事情 山間部「究極のローカル線」から鉄道連絡船まで

東洋経済オンライン / 2021年8月22日 8時30分

広島県内(三原以西)の山陽本線や呉線、可部線などでは「227系」が活躍する(撮影:鼠入昌史)

平和記念公園、厳島神社、広島カープにサンフレッチェ広島、そしてお好み焼き……。

広島は毎年のように豪雨に悩まされているが、わが国でも屈指の観光県である。そして同時に、人口約120万人を抱える中国地方最大の政令指定都市・広島市や県東部の中心である福山市を中心とする都市部、瀬戸内海沿いの港町、中国山地の山間の町と、何から何までそろっている。まさしく広島は、日本人が求めるもののすべてがそろう県なのだ。

■見どころは県内にたくさん

と、だいぶと大げさな書き出しになってしまったが、とにかく広島県は見どころが多い。観光といっても広島市内や厳島神社だけで終えてしまう人も少なくなかろうが、実際には広島はもっと奥深いのである。

となれば、そんな広島をぐるりと回るにはどうすればいいのか。やはり、鉄道である。山間部を中心に鉄道ではカバーしきれないエリアもたくさんあるのだが、それでも鉄道だ。なにしろ、乗っているだけでもある程度は沿線の見どころを味わうことができる。やはり鉄道旅は楽ちんで楽しい。

というわけで、広島の鉄道を旅してみよう。

中心となるのは、広島県の東西を横切る大幹線。山陽新幹線……と言いたいところだが、新幹線に乗ったらあっという間に県内も抜けてしまうし、そもそもトンネルばかりで車窓を楽しむという点ではいまひとつだ。そこで乗るべきは在来線、山陽本線である。

山陽本線において広島県の旅は、東は大門駅から始まる。岡山県最大の観光地・倉敷を過ぎてしばらく行くと県境を跨ぐ。大門駅からは広島県福山市。瀬戸内の工業地帯にある都市だ。さらに進むと、尾道、三原。このあたりは、広島=安芸のイメージで捉えていると間違いである。現在の広島は、かつての旧令制国でいうと東側の備後と西側の安芸に分かれる。福山はこのうち備後側に属し、江戸時代には福山藩が置かれていた。

その福山からは、福塩線というローカル線が分かれている。ローカル線というが、府中駅までは電化されている立派な通勤通学路線。福山都市圏は、なかなかに大きいということだ。少ないながらも府中駅からは、山陽本線に乗り入れて岡山駅まで運転される列車も設定されている。

ところが、福塩線は府中駅から先で雰囲気が一変する。文字どおりの非電化ローカル線になって、運転本数は1日にわずか6往復。府中駅発の下り列車は8時11分発の次が15時5分。実に7時間も間隔が空くという、いわば究極のローカル線なのだ。

■中国山地のローカル線

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