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肉食ダイエットに励む人が見落す不都合な真実 食べすぎも食べなさすぎも健康に害をおよぼす

東洋経済オンライン / 2021年10月3日 14時0分

赤身肉を食べるダイエットで注意すべきこととは?(写真:kouta/PIXTA)

タンパク質が豊富で体にいいというイメージから、ダイエットでも食される「赤身肉」。ですが、赤身肉の過剰摂取は「がん」や「心筋梗塞」リスクの増加につながることも。赤身肉の適切な摂り方を、医師で医療ジャーナリストの松村むつみ氏による新書『「エビデンス」の落とし穴』より一部抜粋・再構成してお届けします。

「赤身肉はタンパク質がたくさん含まれ、体にいい」というイメージを持っている方がいるかもしれません。赤身肉を使ったダイエットも流行しました。

ところで、ここでみなさんがイメージする「赤身肉」とは、どういう肉でしょうか? 脂身の少ない赤身の部分ではないでしょうか?

最近よく「赤身肉は体にいい」「いいや、(大腸)がんのリスクになる」という議論が交わされることがありますが、議論を正確に理解するには、まずは「赤身肉とは何か」ということを正確に知っておきましょう。

■「赤身肉」の定義とは

では、「赤身肉」(red meat)というのは、正確にはどんな肉のことでしょうか? よくある誤解は、焼き肉などで、霜降りではない肉を「赤身」と呼ぶことがあるので、そのような肉の部位のことだと思っている人も多いようですが、ここで言う「赤身肉」とは、そのような部位を指すわけではありません。

赤身肉とは、牛や豚、羊などの、調理前に赤みがかった獣肉のことを指します。鉄分を多く含むのが特徴です。

一方、白肉(white meat)とは、鶏肉やうさぎなど、白っぽい肉を指します。豚肉は、伝統的には白肉に分類されることもありましたが、栄養学上は赤身肉に分類されるようです。

red meatは、日本語では、「赤身肉」とも「赤肉」とも訳されます。どちらが正しいというわけではないですが、以下では、誤解を避けるために、「赤肉」の言葉を使うことにします。

赤肉や加工肉(ソーセージ、ハム、ベーコンなど)を食べすぎるとがんになる、というニュースがときどき流れてきます。がんになると聞くと怖くなってしまいますよね。実際のところはどうなのでしょうか?

IARC(国際がん研究機関)は、発がん性物質を5段階に分類しています。IARCとは、WHOの中の、がんに特化した専門的な機関です。これまでの研究の知見を結集、統合して、がんの原因特定や発がん抑制の研究を行っている機関です。

赤肉は、これまでの研究で、大腸がんなどに関して、おもに欧米で、リスクの上昇が指摘されてきました(※1)。

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