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「オンライン授業の高すぎた壁」現場の悲痛な叫び コロナ禍で露呈「GIGAスクール構想」が不安な訳

東洋経済オンライン / 2021年10月16日 19時0分

オンライン授業などもあり、子どもとスマホ、ネットの使用頻度は高まっていく……(写真:8x10/PIXTA)

「子どもがスマホを手放さない」、「子どもがやっていることがわからない」。多くの親がそうした悩みを持ち、どう対応すればよいのか戸惑っている。子どものスマホ利用の実態はどうなっているのか――。ジャーナリスト・石川結貴氏の新著『スマホ危機 親子の克服術』より一部抜粋し、本稿では子どものスマホ・PCなどデジタル端末の利用実態の国際比、この状況下進められている「GIGAスクール構想」について解説する。

■日本は「ゲームをする」が1位

2019年12月、あるニュースが教育関係者の注目を集めた。経済協力開発機構(OECD)が、世界79の国と地域に住む60万人の15歳を対象に実施した『国際学習到達度調査(PISA/2018年)』で、日本の子どもの読解力低下が報じられたのだ。

調査は3年ごとに行われ、「科学的応用力」、「数学的応用力」、「読解力」についてそれぞれ順位付けされる。このうち科学的応用力は5位(2015年は2位)、数学的応用力は6位(2015年は5位)と世界トップクラスを維持したが、読解力は15位と低迷。前回2015年は8位、前々回2012年は4位だったため、その急落ぶりを懸念する声が強まった。

だが、より深刻な別の問題があったことはあまり知られていない。OECDの調査をもとに国立教育政策研究所が公表した『2018年調査補足資料』によると、パソコンやスマホなどデジタル端末を使って「勉強する(宿題をする、学習ソフトや学習サイトを利用するなど)」がOECD加盟国中最下位。

一方、「一人用ゲームをする」、「チャットをする」は、いずれもOECD加盟国中1位だった。つまり、日本の子どもにパソコンやスマホを与えても勉強には活用せず、もっぱら遊びや友達とのコミュニケーションの道具として使っている。

こうした状況下で進められているのが、文部科学省のGIGAスクール構想だ。GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の頭文字で、すべての人に世界的規模で革新的な入口を、という意味。具体的には義務教育を受ける児童生徒(小中学生)に対し、ひとり一台の学習用デジタル端末(パソコンやタブレット)を配布、学校内の高速ネットワーク環境(Wi-Fiなど)を整備する。

子どもや教師が使用する学習教材は、電子黒板やデジタル教科書、クラウド型のアプリ。さらに、小学校でのプログラミング教育が必修化される新学習指導要領の実施など、教育のICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)化を目指すといった内容だ。

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