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星野リゾート代表「GoTo盛り上げ過ぎぬ方がいい」 厳しい都市部ホテルはどうすれば復活できる?

東洋経済オンライン / 2021年10月17日 7時0分

星野代表は足元について、予約が戻ってきている状況と語る。「第4波、5波では感染者数が増えても大幅なキャンセルは起こらなかった。旅行にすごくリスクがあるわけではないという理解が、ホテルの対策によって広まっている」(星野代表)(撮影:今祥雄)

コロナ禍で苦境に喘ぐ観光業界だが、緊急事態宣言は9月で解除され、Go Toトラベルキャンペーンも再開の検討がなされるなど、最悪期を脱する兆しが見えてきた。

高級ホテル「星のや」などを展開する星野リゾートは、コロナ禍の早期から自動車で1~2時間程度の地域を旅行する「マイクロツーリズム」の需要開拓などを進め、出店も継続してきた。宿泊需要の本格復活には何が必要なのか。星野佳路代表に展望を聞いた。

■Go Toは盛り上げでなく「下支え」に

――再開の検討が進むGo Toについて、仕組みがシンプルでわかりやすく、継続できることが重要だと指摘してきました。

いま懸念しているのは、曜日や期間によって補助率を変えることだ。2020年のGo Toは事務作業が煩雑だった。突然中断となり、キャンセルの処理も事務局を含め膨大なコストがかかった。顧客に伝えることも大変で、シンプルさが大事だと思った。感染拡大につながっていると批判されないよう、シンプルな制度で長く続けるほうが、一時的に盛り上がるよりもプラスになる。

また、大手ばかりで中小に恩恵がなかったというのは間違いだ。箱根や軽井沢など東京周辺の有名な観光地は、中小でも恩恵があった。一方、飛行機での移動が必要な沖縄や、大都市圏のビジネスホテルは厳しく、効果が及ばなかった。こうした格差を是正する策なら、少々複雑でも納得感があるのではないか。

今はGo To待ちで(旅行商品の)買い控えが起きている。いつから開始するか、早く決定することが大事だ。観光産業を盛り上げるためではなく、インバウンドが回復するまで需要を下支えするべく、長く続けることが重要になる。

――都市部は観光の目的となるイベントなどが復活できず、各ホテルの宿泊価格は大幅に下落。それでも稼働率は本格回復に至りません。Go Toの押し上げ効果は発揮されるのでしょうか。

大都市圏が厳しい理由は、東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどテーマパークの入場制限をはじめ、スポーツや音楽フェスティバルなどの大規模なイベント、映画館などの制限が宿泊需要にダイレクトに響いてしまっているからだ。ビジネスホテルも観光目的の利用は多い。

もしかすると、これらの制限の緩和のほうがGo Toより大事かもしれない。緩和したうえでGo Toを再開すれば、効果はさらに出てくる。そうでなければ、また温泉地ばかりが恩恵を受けることになってしまう。

■「日本シリーズを満員にできないか」

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