1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「コロナ後の生き方」に鈍感すぎる日本人の大問題 「ライフシフト2」著者が続編で言いたかった事

東洋経済オンライン / 2021年10月21日 10時0分

長寿化の進展とテクノロジーの進化の中、個人と社会はどのように行動すればいいのか、『ライフ・シフト2』をひも解く(写真:Ravil Sayfullin/PIXTA)

シリーズ累計50万部のベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の最新版『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』が10月29日、ついに発売される。リンダ・グラットン氏と共に本書を執筆した共著者のアンドリュー・スコット氏による日本語版への序文を抜粋、編集してお届けする。

■人類は時代の転換点を迎えている

リンダ・グラットンと私が『ライフ・シフト2』の原稿を書いたときは、まだ誰も「新型コロナウイルス」という言葉を聞いたことがなく、世界規模の感染拡大で多くの命が失われてもいなかった。

本書で論じた最大のテーマは、長寿化の進展とテクノロジーの進化の恩恵に最大限浴するために、個人と社会がどのように行動すればいいのかという点だった。

その後、2020年になって新型コロナウイルスの感染が広がり、世界の国々は急場しのぎの対策を打ち出したが、それらの措置は概して、未来志向というより過去の延長線上のものに終始していた。

このパンデミック(感染症の世界的大流行)を通じて思い知らされたのは、人類が成し遂げてきた進歩は目を見張るものがあるが、強力な感染症に対して私たちがきわめて弱い存在だということだった。

2021年に入っても混乱は続き、パンデミックをきっかけに社会と経済の変化が加速し、新しい未来が到来しつつあることが明らかになってきた。いま人類は、時代の転換点に立っている。

新型コロナウイルスの流行は、世界で5歳未満の人口より65歳以上の人口のほうが多くなりつつある時代に人類がはじめて経験したパンデミックだ。また、死亡率が年齢とともに上昇する病気の流行は、高齢化時代における社会と経済の弱点を改めて浮き彫りにした。

本書では、テクノロジーが急速に変化するなかで長い人生を生きる私たちにとって、健康、スキル、人生の目的、雇用、人間関係を維持することがいかに重要かを強調した。私たちがそのような生き方を実践するには、もっと柔軟な働き方とキャリアの道筋を選べる必要がある。

こうした側面で日本社会に大きな変革が求められていることは、以前から指摘されていたし、これまでに進歩もあった。それでも、長寿化の進展とテクノロジーの進歩がもたらす試練に対処するにはまだ十分とは言いがたい。

しかし、今回のパンデミックが変革を加速させる可能性があると、私は考えている。その理由は、以下の3つだ。

第1に、新型コロナが社会のあり方を激しく揺さぶったことで、現状維持の力が弱まった。そうなれば、おのずと変革を推進しやすくなる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング