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インドネシア、地方都市に広がる「空港鉄道」の波 建設や車両は国産化進むが、電化方式は日本式

東洋経済オンライン / 2021年10月21日 8時30分

なお、鉄道ターミナル乗り入れまでの救済処置として、空港最寄りのウォジョ駅との間をシャトルバスで接続する形で、ウォジョ(一部はクブメン)―ジョグジャカルタ間に空港連絡列車を設定していたが、こちらは空港鉄道開業と引き換えに廃止されている。

■今後は30~40分おきに

インドネシアでは7月、1日当たりの新型コロナウイルス感染者数が6万人弱まで急増したが、9月末時点では1000人前後にまで減少した。しかし、引き続き緊急活動制限(PPKM)下にあるため列車の運行本数は限られており、10月中旬現在、1日4往復のみの設定である。状況を鑑みつつ、今後は30~40分間隔程度での運行になる予定だ。

運賃は開業記念プロモーションで当分の間、2万ルピア(約154円)に設定されている。正式運賃は現時点で未公表だが、この水準の運賃と所要時間ならば、コロナ明けには多くの観光客で賑わうだろう。外国人観光客にとって、果たしてどこを経由するのかも定かでない空港バスや、言葉が通じない可能性があるうえ、値段交渉の心配のあるタクシーに比べれば、ひとまず市内中心の駅まで到達できる鉄道の存在はやはり心強い。

さらに、この空港鉄道はKAI子会社のRailink(レイリンク)が運営するジャカルタの空港鉄道とは異なりKAI直轄の運行であるため、クレジットカードや電子マネーしか使えないジャカルタと違い、駅窓口にて現金でチケットを購入可能である。

また、KAI公式アプリ「KAI Access」から当日の最新の運行時刻が確認できる(チケットもアプリから購入できるが、決済方法が外国人観光客にとって難があるため、まずは駅で購入することをおすすめする)。ただし、定員制で運行されているため、発券枚数の上限に達した場合は乗車できない。

このように、一見非常に便利そうに見えるジョグジャカルタの空港鉄道であるが、初めて利用する場合は戸惑うかもしれない。というのも、とくにジョグジャカルタ駅から乗車する際には、KAIの運行する長距離列車、そしてインドネシア通勤鉄道(KCI)の運行する電車、気動車が入り乱れており、それぞれ切符売り場や乗車方法、改札口も異なるからだ。

KAIの列車は窓口またはアプリでチケット購入、QRコードをかざしてKAIの有人改札口から入場するが、KCIの電車はICカード(電子マネー)を自動改札機にタッチアンドゴーだ。1回券の発売はない。しかし、KCIの運行する列車でも、クトアルジョ方面に向かう気動車はKAIからの運行委託であるため、切符売り場はKCI、乗車はKAI改札口という具合に複雑だ。

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