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トヨタ「RAV4」が"不憫な存在"から脱却できた理由 発売2年の通信簿 振り返って見えたヒット要因

東洋経済オンライン / 2021年10月22日 8時0分

ガソリン、ハイブリッドに加え、プラグインハイブリッドもラインナップする現行「RAV4」(写真:トヨタ自動車)

トヨタ「RAV4」は不憫なモデルだった。

1994年にデビューした初代のコンセプトは「アウトドアでも、アーバンシーンでも、見て、乗って、楽しいクルマ」というもの。ポイントは「アーバンシーンでも」とあるところだ。今では、SUVが街中を走るのはおかしくもなんともないことだが、当時は違っていたのである。

当時はまだSUVという呼び名も一般的ではなく、「クロカン(クロスカントリー4WD)」と呼ばれており、「山の中を走るクルマ」が一般的な認識であった。そのためSUVの車体構造は、ラダーフレームの上にボディを載せるという、トラックと同じ頑強な手法が採用されていた。

そこにRAV4が一石を投じる。乗用車と同じ、フレームが一体となった構造であるモノコックボディでSUVを作ったのだ。

モノコックボディを採用したRAV4の走りは、ほとんど乗用車と同じ。車重が軽いため走りは軽快で、燃費もよい。これが大いに受けた。翌1995年に登場するホンダ「CR-V」とともに、今に続く「乗用SUV」というジャンルを切り拓いていったのだ。

今の世界を覆う一大SUVブームも、その多くはモノコックボディのSUVだ。そのルーツがRAV4やCR-Vにあったのである。当時は「ランドクルーザー」や「パジェロ」のような本格的なクロカンに対し、”ライトクロカン”と呼ばれていた。

■知名度があっても売れないクルマ

しかし、RAV4は画期的ではあったけれど、残念ながら大ヒットまでには至らなかった。

木村拓哉出演のCMも話題となり、初代はそこそこ売れたものの、年間販売のベスト10に入ることはなかった。それは、続く2000年に登場した第2世代、2005年からの第3世代も同様だ。知名度はあるものの売れない。

そうしたこともあり、2013年より世界市場で発売が開始された第4世代は、日本市場への投入が見送られ、第3世代を継続販売。その第3世代も2016年に販売を終了し、ついにRAV4はカタログ落ちとなってしまったのだ。

つまり、2019年4月に登場した現行RAV4は、日本市場にとって3年ぶりとなる復帰モデルなのである。

第3世代までのRAV4は、日本でヒットモデルとはならなかった。だからといってRAV4が失敗作であったのかと言えば、それは違う。日本ではヒットしなかったが、海外では売れに売れていた。

現行モデルが登場する前の2017年末までに、RAV4は世界で累計約812万台もの台数を販売している。初代がデビューした1994年から2017年までの23年間の年間平均は、約35万台だ。

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