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東京駅八重洲口「新バスターミナル」でどう変わる 鉄道とバスの一大結節点に、利便性向上がカギ

東洋経済オンライン / 2021年10月22日 8時30分

東京駅八重洲口は「グランルーフ」がシンボル。左の超高層ビルは「グラントウキョウサウスタワー」(筆者撮影)

東京駅の丸の内口には赤レンガ駅舎という明確すぎるランドマーク、イメージがあるが、八重洲口はそれと比べると影が薄く、はっきりとした「顔」がない町であった。

日本橋や銀座など東京を代表する商業地へ徒歩圏内であるにもかかわらず、「東海道新幹線からタクシーへ乗り継ぐ場所」としてのイメージだけが、長年、続いてきたと思える。大丸東京店(1954年開業)と駅直結の八重洲地下街(1965年開業)だけは古くから営業していたが、それ以外は地上に目立った商業施設も繁華街もなく、オフィスとホテル、飲食店が雑然と集まったエリアであった。渋谷や上野のような明らかな個性もなく、正直なところ、日本を代表するターミナルの駅前と思えない時期が長かった。

■シンボルとなった「グランルーフ」

それが変わりだしたのが、JR東日本が赤レンガ駅舎の復原に乗り出したのと同じ、2007年ごろだ。大丸が入っていた鉄道会館ビルを解体し再開発を行って、この年の11月にグラントウキョウノースタワー、グラントウキョウサウスタワーの2棟の超高層ビル(ツインタワー)をオープンさせたのだ。

大丸もノースタワー内に移転オープン。改札口内のエキナカ施設の整備も同じ時期に行われており、東京駅を中心とする地域のショッピング、ビジネスエリアとして再整備されたのであった。八重洲口のシンボルとなった「グランルーフ」が完成したのは、2013年である。

東京駅の「変身」が完成したのが、この2010年代なかばだ。2007年に日本橋口に完成したサピアタワーを皮切りとした、「東京ステーションシティ」計画である。これによって、東京駅が「乗り換え場所」から、ショッピングなどを目的として「訪れる場所」に変わったと言っていい。

その一方で、グランルーフの下には高速バスターミナルが整備された。1969年に東名ハイウエイバス乗り場が設置されて以来、東京駅八重洲口は高速バスとの結節点として機能していたのだが、1980年代後半から東京と関東地方各地を結ぶ高速バスの新設が相次ぎ、手狭となってきた。そこで再開発にあわせてリニューアルと拡張工事が施され、2013年に東京駅高速バスターミナルとして再オープンしたのである。

ここには長距離夜行バスも発着するが、運転本数の上で主力となっているのは、千葉、茨城、栃木、群馬方面などへの中距離バスだ。鹿島神宮行きや館山行きなど、利便性や価格でJRの特急を圧倒し輸送の主軸となっている系統や、水戸、いわき方面など、常磐線の特急と競合関係にある系統もあるが、JRバス関東が参入するなどして、JR東日本グループとしてのバランスを取っている。そもそも、鉄道と比べて所要時間は長いが運賃は安いのが高速バスの特徴。顧客層のすみ分けはできている。

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