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野党善戦で緊迫「自民単独過半数」狙う首相の命運 「統一候補の効果は予想以上」と自民選対は警戒

東洋経済オンライン / 2021年10月23日 9時0分

その一方で、立憲、共産両党の統一候補合意の前提に「共産党の閣外協力」が掲げられたことが、「有権者の統一候補支持のブレーキになる」(同)との見方も根強い。岸田首相や甘利明幹事長ら自民最高幹部が「共産党が参加する政権を許していいのか」と連呼しているのは、有権者の“共産アレルギー”をかき立てようとの戦略だ。

そうした中、岸田首相周辺が懸念しているのは、存在が目立つ党幹部や閣僚の「失言」「暴言」だ。「街頭演説などで興奮して言ってはいけない発言をしてしまい、メディアに報道されると簡単に10議席ぐらい減る」(岸田派幹部)からだ。このため、自民執行部は「くれぐれも発言は慎重に」と“要注意議員”に伝えているとされる。

そこで各党、各陣営が神経を尖らせるのが投票率だ。2017年の前回衆院選は53%台と極めて低率だった。さらに2019年参院選は50%の大台も割り込んでいる。各種世論調査での「必ず、あるいは多分投票に行く」という回答は8割前後だが、「従来と同じで大幅投票率アップにはつながらない」(選挙アナリスト)との見方が多い。

そもそも、「投票率アップは、若い世代や無党派層の投票拡大」(同)だ。しかも、各種調査結果から「無党派層の投票が増えれば、自民党に不利になる」(同)との見方が常識的。このため、自民党内でも「投票率が1%上がれば、自民の議席が2つ減る」(選対)との観測も広がる。

■注目される「眞子さま結婚」の影響度

そうした中、国民的注目を集めている眞子さま結婚記者会見が10月26日午後に予定されている。まさに「全メディア注目のビッグイベント」(同)だ。民放テレビ各局は「絶対に視聴率が稼げる」(幹部)と特別企画番組の準備などで手ぐすねを引く。

その場合、視聴率の高い各局のワイドショーなど情報番組は、「週末までの数日間は眞子さまご結婚一色になる」(同)とみる向きが多い。当然、衆院選に関する情報は「選挙戦最終盤で大幅減となりかねない」(同)。

永田町では、「岸田首相がそうした事態も想定して投票日の前倒しをした」(立憲民主幹部)とのうがった見方も流れる。その一方でネット上では「#投票に行こう」とのハッシュタグもあふれる。

運命の投開票日まであと8日。「予想以上に元気で体調も万全」と張り切る岸田首相が10月31日夜に笑顔を振りまけるのかどうか。「現状では誰も予測できない」(自民長老)のが実態だ。

泉 宏:政治ジャーナリスト

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