1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

自販機や通販も…「駅弁」生き残りへあの手この手 お取り寄せ、冷凍弁当、新たな手法が続々登場

東洋経済オンライン / 2021年10月26日 6時30分

富山インター店前に設置された「ますのすし」「ぶりのすし」自販機(筆者撮影)

駅弁マークを掲げる「日本鉄道構内営業中央会」会員の駅弁業者は、国鉄分割民営化の1987年当時は349社あったが、現在では86社とその数は減る一方だ。

観光客の来ない観光地で、また、ツアーなど大手の発注がなくなった駅弁が、今まで通りのスタイルで売れるはずもない。そこで、「来ないならこちらから行けばよい」という発想で、最近では駅弁のお取り寄せができる駅弁業者が増えている。

■大人気の弁当は「お取り寄せ」で確実に

たとえば三重県松阪駅にある創業明治28年(1895年)の「あら竹」。個人的に大好きな「モー太郎弁当」はメディアでも多く紹介され、すっかり人気だが、他の駅弁もお取り寄せ可能だ。こちらはいつも伊勢参りに行くたびに購入していたが、お取り寄せは家に居ながらにして食べられる喜びがある。

新潟県新津駅前にある明治30年(1897年)創業「神尾弁当」の「えんがわ押し寿司」もおすすめだ。好きすぎて、今まで何度食べたかわからない。現地に行って、さらに予約しないと買うことができない、これも絶品の「数の子ずし」なども、お取り寄せすれば向こうから来てくれるのだ。これを使わない手はない。

もちろん他にもお取り寄せできる駅弁は全国に数多くある。今まで取り寄せ不可だった駅弁で、現在可能になっているものも多い。食べてみたい地方の駅弁業者のホームページをチェックしてみるとよいだろう。

一歩進んで駅弁を自宅で作ってもらおうという調製元もある。伊豆の修善寺駅にある「舞寿し」は「あじ寿司」が有名だが、これを家で簡単に作れるセットとして販売している。

米は自分で炊くのだが、あじの切り身はすでに味付けしてあり、ご飯にのせるだけ。わさびは生わさびが1本付いてくるので、食べる直前にすって香りも楽しめる。駅弁として売られるときの箱も付いてくるから、盛り付けるとまさに駅弁そのものができあがる。これは楽しい。

通常のお取り寄せ駅弁は、到着したその日中の賞味期限のものがほとんど。それを見事にクリアしたのが、「冷凍駅弁」だ。北海道・長万部「かなやのかにめし」で有名な「かにめし本舗かなや」は冷凍駅弁の第一人者と言えるだろう。

かなやの担当者から話を聞いた。「かにめしを家で食べたいとの遠方からのお客様の声が多く届き、1年間ほど冷凍や真空パックの技術を研究し、2009年から通信販売を始めました。現在もすべて自社工場で製造しています」。

私も実際に冷凍かにめしを食べたことがあるが、レンジで手軽に温めるだけで、あのホワホワのカニとシャキシャキのたけのこの食感がよみがえり、現地で食べる駅弁に勝るとも劣らないおいしさである。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング