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「自分は平凡」と諦める人と突き抜ける人の決定差 「環境」と「自己」の受け止め方がすべてを左右する

東洋経済オンライン / 2021年10月26日 17時0分

生まれ育った環境の差は本当に覆すことができるのでしょうか?「自己肯定」を難しくしている外因と内因の真の正体に迫ります(写真:mits/ PIXTA)

近年、「自己肯定感」という言葉があちこちで聞かれるようになりました。各自の個性を認め愛し、才能を伸ばしていくことで、自分自身はもちろん、子育てや部下の育成においても大きなプラスの変化が得られることは間違いありません。しかし、自己肯定感を自ら持つ・相手に持たせることに難しさを感じている方も多いでしょう。いったいそれはなぜなのでしょうか?

イェール大学・スタンフォード大学の研究やマズロー心理学の観点からは、「自己肯定」を難しくしているのは「周囲の環境」と自らの「心のブロック」であることが明らかになっています。

この2つのハードルを乗り越える方法とはいったい何なのか、韓国で20万部を超えるベストセラー『SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法』より、一部抜粋・編集してお届けします。

■生まれ育った環境の差は、覆すことができるのか?

イェール大学の心理学教授リチャード・ニスベットは、親の階級と子どもの学力の関係性について研究しました。注目したのは、「語彙」の量です。言葉は思考力を育む重要な要素として知られており、語彙力はその重要な要素になっています。

専門職の親は子どもに対して1時間当たり2000語を使うのに対し、労働者階級の親が使うのは1300語。子どもが3歳になる頃には、専門職の親を持つ子は3000万語に触れるのに対し、労働者階級出身の子が接する語は2000万語にも満たないのです。このことから、3歳の時点で子どもたちには大きな学習量の差が生まれることがわかります。

ここまで読むと、学力の優劣とは生まれ育った環境である程度決まり、一度決まった「序列」を覆すのは難しいのでは、という気分になってくるかもしれません。社会は成績上位の者を優遇し、成績上位の者は優越感によって実力をさらに伸ばしていく。一方、それ以外の子どもは「自分はできない」「平凡である」という否定的なシグナルを受け取り続け、そのとおりの人生を歩んでしまう。

もはやそれは、逃れられない運命なのではないかと絶望的な気持ちになることもあるでしょう。しかし、安心していただきたいのは、そのような悪いシグナルは、必ず断ち切ることができるということです。

スタンフォード大学の心理学者クロード・スティールは、「環境のシグナル」に関してこんな研究をしています。スティールの研究チームは、成績が中位程度の学生を3つのグループに分けました。

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