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日本人が「世界一、仕事が苦痛」と感じる根本理由 「会社、仕事が嫌いな会社員」が多い、深すぎる訳

東洋経済オンライン / 2021年10月27日 9時0分

主観として、「幸福度」「満足度」が低いということのようです。この調査では、社員の幸福度に最も影響を与える人事施策は「スキルマネジメント」であると結論づけられています。「スキルの継承やアップデート」をコンスタントにしていくことで、「満足度」「幸福度」を高めていけるということ。

しかし、「日本に『本物のリーダー』が絶望的にいない深い訳」でも紹介したように、企業が社員の研修などに拠出する「能力開発費のGDPに占める割合」は、例えばアメリカに比べると20分の1とまさに「雀の涙」。

こうした要因のほかにも、世界の先進国と比べても「絶望的な給与水準」や「低い雇用流動性」など、日本の会社員が不幸である理由はてんこ盛り。一生を同じ会社に捧げる人が多く「忠誠心」があるイメージがありそうなだけに、意外で残念な現状です。

■「やる気」に必要な「自律性」「成長」「目的」が持てない

アメリカの作家で、「モチベーション」などの研究で知られるダニエル・ピンクは、「やる気」には3つの要素が欠かせないと言っています。自分の意志でキャリアや課題を決めることのできる「①自律性」、経験を積み、高みを目指す「②成長」、そして、会社や社会への貢献、やりがいといった「③目的」、この3つです。

この3つがそろう人は、仕事にもモチベーションを持てるということなのですが、日本人の場合、「『①自律性』も『②成長』も『③目的』も持てない」という人は少なくないのかもしれません。

政府は「働き方改革」を掲げ、「長時間労働の是正」などを進めていますが、これらの改革が「生産性」や「やる気」を高めているというエビデンスはまだありません。逆に、「もっと働きたいのに、働けない」といった声も聞こえてきます。

結局のところ、「長時間労働」だけが、日本人サラリーマン・ウーマンの不幸の源泉であったということではないようです。

そこで、改めて見直したいのが、「会社におけるコミュニケーション」です。世論調査などで知られるアメリカのギャラップ社いわく、「上司やチームリーダーが、社員のエンゲージメント(仕事へのやる気や熱意)のカギの7割を握る」のだそうです。

つまり、上司、マネジャー、リーダーが「どのように社員とコミュニケーションをとるか」によって、社員の幸福度はかなり影響を受けるということ。同社は全世界270万人への調査から、社員のエンゲージメントを高めるカギは「以下の12の質問に社員が『Yes』と言えるかどうかだ」と結論づけました。

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