1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

京急、浦賀駅の電車内を「野菜売り場」にした狙い 横須賀市と連携、「本線の終点」観光誘致に本腰

東洋経済オンライン / 2021年12月5日 7時0分

京急浦賀駅2番線に停車中の通勤車両の車内が野菜売り場に変身した=2021年11月6日(記者撮影)

京浜急行電鉄を日常的に利用する京急ユーザーにとって、浦賀という地名は馴染みが深い。日中、東京都心の玄関口となる品川駅を出発する普通電車は浦賀行きがほとんどで、行き先として見慣れた駅名だ。

同社の幹線である京急本線は、品川駅が起点で浦賀駅(と泉岳寺駅)が終点。同社では下り方面、列車の1号車側を「浦賀方」としている。ダイヤ乱れが発生したときに品川駅で見られる「浦賀サイドターン(UST)」と呼ばれる列車の入れ替えも、ファンの間で知られている。

■野菜売り場は電車内

普通電車の行き先として定番の浦賀駅だが、品川―浦賀間(55.5km)を通して乗る人は少ない。途中駅では、隣の線路を走り抜ける快特や特急に先を譲り、しかも通過列車を待つ時間が少々長く感じられる。浦賀に向かう場合は、快特や特急に乗り、手前の堀ノ内で普通電車に乗り換えるのが定石だ。

快特や特急は堀ノ内から右へカーブして分かれる久里浜線に入り、三浦半島の先へ向かう。そのため、朝の通勤通学の時間帯以外、普通電車しか走らない堀ノ内―浦賀間の駅には“本線”にもかかわらずのんびりした空気が流れている。

そんな京急本線の終点、浦賀駅で11月6日と7日の2日間、少し変わったイベントが開催された。「浦賀・開国駅マルシェ」と銘打ち、2番線に停めた電車の中で、野菜などの地場産物を販売、1番線は通常の営業列車が発着しており、駅利用者の注目を集めていた。

横須賀市は現在、観光施策「よこすかルートミュージアム」に注力している。市内に点在する幕末の開国から近代までの歴史的なスポットなどをルートで結び、1つのミュージアムとして売り込む戦略だ。とくに市中心部から浦賀・観音崎エリアへの二次交通整備は「MEGURU PROJECT」と呼び、観光庁の補助事業「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」を活用した。

浦賀エリアでは、住友重機械工業から市に無償で寄付されたれんが造りの「浦賀ドック」や、東京湾要塞の1つである千代ヶ崎砲台跡が土日・祝日に見学できるようになり、観光に追い風が吹いている。

関連イベントも多く、浦賀・開国駅マルシェは、同日の「咸臨丸クルーズ」に合わせて開催した。京急の担当者、営業企画課の飯島学さんは「浦賀駅の乗降も少なくなりつつある。地元の野菜を売ることで住んでいる人たちにも活気があるところを見てもらいたい」と狙いを説明する。そのうえで「これまでの沿線の観光は三崎、葉山、横須賀(中央)。浦賀に焦点を当てることはやってこなかったので、人が来る仕掛けをきちんとしていかなくてはいけない」と語る。

■伸びしろ大きい「よこすか」きっぷ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む

10秒滞在

記事を最後まで読む

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください