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「軽自動車のEV化」がいまいちピンとこない理由 新型アルトに乗って案じた「軽EVの行方」

東洋経済オンライン / 2022年1月4日 8時30分

千葉県幕張地区で開催された新型「アルト」の試乗会の様子(筆者撮影)

今、“軽自動車の未来”に対する期待や不安などのさまざまな声が、自動車業界内や販売店、そしてユーザーの間から聞こえてくる。

例えば、2022年度初頭に日産と三菱が共同開発した量産型EVの発売が決まっているが、「軽自動車の世界も、一気にEVシフトが始まるのだろうか」というのも、その1つである。また、仮にそうなったとして、「軽自動車の車両規定を今後も続ける必要があるのだろうか」といった声もある。 

そうした中、スズキは2021年12月22日に新型「アルト」を発売し、それにともなう報道陣向け公道試乗会を千葉県内で開催した。

アルトといえば、1979年に「アルト47万円」という当時としては異例の、車両価格を前面に押し出したテレビCMが話題となり、それまで商用車のイメージが強かった軽自動車を庶民の日常ユースのクルマへと、消費者意識を大きく転換させた。まさに、“エポックメイキングなクルマ”だった。

その後もアルトは軽自動車の中核としてフルモデルチェンジを続けるが、1993年に「トールワゴン」と呼ばれる背の高い「ワゴンR」の登場によって、アルトは「軽セダン」という立ち位置となった。その後、軽自動車の主流は、2003年登場のダイハツ「タント」をきっかけとして、「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるカテゴリーにシフトしている。 

アルトは2021年11月末時点で、累計販売台数は526万台。スズキの歴代軽自動車では前出のワゴンR(485万台)、軽トラックの「キャリイ」(470万台)を抑えてトップの実績だ。

しかし、直近でもアルトの販売は堅調であるものの、1980年代の全盛期のような勢いはない。参考として、2021年度上期(4~9月)の軽4輪車モデル別新車販売台数(全国軽自動車協会連合会調べ)は以下の通りだ。

1位:ホンダ「N-BOX」  9万 453台
2位:スズキ「スペーシア」 5万8144台
3位:ダイハツ「タント」 4万7933台
4位:ダイハツ「ムーヴ」 4万5916台
5位:スズキ「ハスラー」 3万9978台
6位:日産「ルークス」 3万4993台
7位:ダイハツ「ミラ」 2万9980台
8位:ダイハツ「タフト」 2万8553台
9位:スズキ「アルト」 2万8382台
10位:スズキ「ワゴンR」 2万6933台

■軽自動車のベンチマークに復帰できるか?

そんなアルトの新型(HYBRID Xグレード)を実際に見て、乗って、好印象を持った。

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