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専用道化が完了「気仙沼線BRT」沿線の現状は? 観光地の大島はモノレールに期待・気仙沼編

東洋経済オンライン / 2022年1月15日 6時30分

なお、気仙沼線BRT自体は2021年12月28日に大谷海岸―陸前階上間の専用道化が完成。同区間内に新駅「大谷まち」、不動の沢―気仙沼間に「東新城」が、それぞれ2022年春に開業し、事業を完了する予定となっている。同じくBRT化事業が進む大船渡線も工事完成が近いが、両線とも最終的に、全線専用道とはならない。

BRT、ミヤコーバスの路線バス、気仙沼―仙台間などの高速バスが同じ場所に発着し、待合室も完備している大谷海岸駅の設備は完璧と思いつつ、次の9時33分発のBRTで南気仙沼へ向かう。この間、ずっとBRTがもっとも海に近いところを走る。

9時52分に着いた南気仙沼は漁港や気仙沼市の商業地域に近く、かつては事実上の市の中心駅であった。被災後、区画整理が行われ、空き地はまだ多いが住宅や商店などが少しずつではあるが建ち並びはじめている。

駅前広場は整備が済んでおり、10時16分発の市内循環バスに乗り継ぎ。漁船が多数、係留されている内湾地区を眺め、気仙沼市役所前に10分で到着する。この市民バスは平日には1日7本、時計回り、反時計回りそれぞれが走り、市内の主要地点を結ぶ。運賃は200円均一。そのため利用客は多い。

わずか6分の接続時間で、気仙沼市役所前では大島線新王平(しんおうだいら)行きがやってくる。うまく乗り継げるかが心配だったが、十分間に合った。循環バスとミヤコーバス、乗合タクシーを乗り継ぐ場合、乗継券の制度があり、100円引きになることは見落としていた。

■橋で本土と結ばれた大島

気仙沼湾内にある大島は、他に数ある大島と区別するため、気仙沼大島と通称されている。2019年4月7日に開通した気仙沼大島大橋(愛称・鶴亀大橋)により本土と道路で結ばれ、それまでは航路に接続し島内だけを走っていた路線バスが、1日8往復、気仙沼市中心部へ直通するようになった。この一連の旅で、離島がいかに天候に左右されがちな船便に頼っているかが理解できただけに、架橋を「悲願」と呼ぶ心持ちもわかる気がする。

景勝地として知られる気仙沼大島は、観光客も多かった。展望台がある亀山へは市営リフトが通じていたが、これは津波で破壊されて撤去。法律上の鉄道(索道)とは言え、震災により消えた鉄道の1つとなっている。

大島線は生活路線で、買い物帰りのような客が目立ったが、旧フェリー乗り場の大島ウェルカム・ターミナル(浦の浜)や亀山入口も経由。リフトの痕跡もわずかながら確認できた。気仙沼市はモノレールによる復活を画策しているそうで、期待したい。

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