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「将来の夢はサラリーマン」に若者が感じるギモン 野球選手や医者に憧れた頃から夢が変わるなぜ

東洋経済オンライン / 2024年5月22日 7時20分

繰り返しですが、それは自分自身のことも、社会のことも、そして社会との関係における自分の立ち位置すらも、見えていないからです。

とりわけ今の時代のようにSNSなどで著名人、有名人とつながっていると、自分とその相手が近い関係にあると勘違いをしてしまうケースが多々ありますから、なおさらです。

隣にいる彼・彼女ができたのだから、自分にもできて当たり前だ、というやつですね。

「何者にでもなれるハズだ」にズレが生じるように

ところが、歳を重ねるにつれ、そしてそれは往々にして、受験で初めて偏差値や、進学先という区分に直面し、なんとなく社会(といっても学生という身分のみによって構成された社会ですが)における自分のポジションを理解し始めた時期から、ぼんやりと自分の将来像が見え始めるのです。

「何者にでもなれるハズだ」から、「いやそれって無理ゲーでしょ」になるのです。

もちろん、小さい頃に思い描いていた夢を諦める必要もないのですが、多くのヒトは、目の当たりにした現実をベースに「夢の軌道修正」を図るのです。

夢の軌道修正を図ったヒトが皆不幸せかというと、まったくそんなことはなく、人によって異なります。

その前提で、「どうしたら楽しい将来像を描けるか」ですが、やることは1つしかありません。

自分と社会を知る、ということに尽きます。

自分が何をしているときに楽しいと感じるのか、反対に何を極力避けたいのか。自分にとっての幸せは何か、ですね。

それによって、どんな人生を歩みたいのか、どんな仕事をしたいのか、がある程度見えてきます。

そのうえで、どのような職業に就きたいのかを、より深く考えてみましょう。

冒頭に申し上げましたが、サラリーマンとひとくくりにしてしまい、サラリーマンは嫌だ、といってもまったく意味がないのです。

そうではなく、世の中にはそもそもどんな仕事があるのか、を調べてみて、その中で興味がある仕事をしているヒトと、リアルに話してみたり、気になる業界や会社でアルバイトしてみたり、またはセミナーやインターン体験をすることで、どんどん経験を積み重ねましょう。

そうすることで、仕事に対する、たんなる漠然としたイメージから、リアルな肌感覚を持てるようになります。

外からみた姿がすべてではない

何事もそうですが、頭の中のイメージや、机上の空論で結論を出して行動をしても、ロクな結果にはなりません。

世の中は、外から見たイメージがすべてでは決してないのです。

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