1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

【宇宙の95%を支配】計測不能「2つのダーク」とは 「正体」を明かせばノーベル賞確実!詳しく解説

東洋経済オンライン / 2024年8月31日 11時0分

宇宙を構成する「正体不明のもの」とは?(写真:Fotomaximum/PIXTA)

「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。

知らなくても困らない知識ではあるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だろう。

そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、やさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。「会話形式でわかりやすい」「親子で学べる」と井筒氏が行うイベントでも読者からの言葉が届いている。

その井筒氏が「宇宙を構成する正体不明のもの」について解説する。

私たちが知っている宇宙はたった「5%」

私たちが考える「ふつう」、じつはこれが「非常識」でマイノリティな立場かもしれない——そう考えたことはありますか?

【図1枚でわかる】宇宙の95%は正体不明!「計測不能な"2つのダーク"」とは?

なぜこんなことを言い出したのか。それを説明するために、まずは宇宙の「中身」の内訳について話したいと思います。

宇宙の「中身」の内訳
ふつうの物質5%
正体不明の物質(ダークマター)26%
正体不明のエネルギー(ダークエネルギー)69%

ここでいう「ふつうの物質」とは、私たちの身の回りにあるもの(たとえば、本、食べ物、生き物)や、宇宙にある天体を指します。

なんと、一見膨大に見えるこれらすべてをひっくるめても、「宇宙全体のたった5%にすぎない」のです。

そして、宇宙全体の69%は正体不明のエネルギー「ダークエネルギー」で、26%は正体不明の物質「ダークマター」。

つまり、「宇宙の95%は正体不明」なのです。

私たちが知っていることは、宇宙全体から見ればほんの一部に過ぎなかったのです。

人間はつい、自分の身の回りにあるものを「ふつう」とか「常識」だと思ってしまいますよね。

しかし、宇宙の内訳からわかるように、私たちが一般的に常識だと思っていることは、必ずしも正しいとは限らないのです。

こんなふうに凝り固まった常識をひっくり返してくれるところが、宇宙の魅力のひとつでもあります。

星や銀河の生みの親「ダークマター」

謎の物質「ダークマター」と謎のエネルギー「ダークエネルギー」は、正体不明ではあるものの、その性質や役割についてわかっていることがあります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください