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「年180日ホテル暮らし」彼が選んだ心地いい生活 ウェブエンジニアの彼の「仕事と趣味の両立」

東洋経済オンライン / 2024年9月20日 10時0分

訪問国が108カ国に達した2020年、世界を新型コロナウイルスが襲った。

リモートワークが浸透し、“ホテル暮らし”や“ワーケーション”という言葉がメディアに登場。「自分は2年前からやっているんだから、このまま続けてみようかな」と考え、今度は国内を旅するようになる。

国内では、海外旅行であまり縁のなかった「いいホテル」に泊まることが増えた。すると、ホテルチェーンごとに特徴があるとわかり、知らないホテルには行ってみたいと思うように。上級会員になれば部屋のアップグレードなどの特典があるとわかり、ジョーさんは会員ステータスを上げることも考えながらホテルを巡るようになっていく。

「ステータスのためだけなら、同じホテルに泊まり続けてもいいんです。それでも移動して全国のホテルを巡るのは、未知の場所を自分の目で見て確かめたいから。同じ系列のホテルでも地域ごとの特色があったり、周辺の環境で雰囲気が変わったりする。その違いが楽しいんですよ」

クラシックで豪華絢爛なホテルより、モダンなデザインのホテルが好みだというジョーさん。仕事ができるような落ち着いた雰囲気のラウンジやロビーがあり、部屋にはデスク&チェア、疲れを癒やす温泉やサウナもあればなおうれしい、という。

美しいデザイン空間を記録に残すため、チェックインしたら部屋がきれいなうちに写真を撮る。ラウンジのような共用部分は、チェックイン直後の人の少ない時間帯や夜中に撮影。ジョーさんの写真は、水平・垂直の取れた建築雑誌のようなスタイリッシュさが印象的だが、撮影機材はiPhoneのみだという。

「旅を続けるうえで、大きなカメラは荷物になります。過去に動画撮影をしたこともあるのですが、義務感が出るとホテルを楽しめなくなるので、いまはiPhoneで写真だけを撮っています」

数々のホテルを巡ったジョーさんにとって、ホテル暮らしのいちばんの魅力は「非日常を味わえること」。好みのデザインが施された空間で、ラウンジや温泉をゆっくりと楽しむ。自分で掃除をしなくていいのも魅力の1つ、とジョーさんは笑う。

大手ホテルグループに限っていえば、いちばんの魅力は上級会員の特典が充実していることだという。

「ラウンジを無料で利用できたり、朝食が無料でついてきたり、アーリーチェックイン・レイトチェックアウトができたりとさまざまな特典がありますが、何といっても最大の魅力は部屋のアップグレードです。いちばんリーズナブルな部屋を予約していたのに、チェックインしたらスイートルームに変更されていた、ということがときどき起こるから、ホテル巡りはやめられません」

ジョーさんイチ推しのホテル

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