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頭のいい人の「質問力」が身につくシンプルな習慣 質問力は特別な能力ではなく習得できる

東洋経済オンライン / 2024年9月20日 11時0分

では、この質問力はどのように向上していけばよいのでしょうか。その質問力向上のカギは、工夫とチャレンジです。

質問することが苦手な人は少し前向きになって、友だちや家族に質問を投げかける回数を増やしたり、初対面の人が集まる場所に足を運んだりしてください。質問はコミュニケーションの一つですので、多少の苦手意識があっても、失敗を臆することはありません。失敗しても次の工夫につながります。

質問力とレジリエンスを高める「セルフトーク」

質問力を身につけるうえでもう一つ大切なことは、自分自身に質問をするセルフトークです。セルフトークとは、自分の中で自分自身に質問をすることで、答えを導き出したり、漠然とした悩みを正確な悩みとして変換したりすることができます。

そして、このセルフトークをするタイミングとして特におすすめしたいのが、ネガティブな気持ちに支配されてしまったときです。「もう自分はダメだ」という自分の声に対して、「今はピンチだけど、どこかに可能性やメリットはないか?」「転んでもただでは起きないためには何ができるか?」などと前向きに問いかけるのです。

こういった質問は、「レジリエンス」に有効です。レジリエンスとは逆境や困難に立ち向かい、物事をポジティブにとらえるための心理的リソースです。質問の形だけでなく、自分自身への呼びかけや説得もレジリエンスに有効です。

負けん気が強い人でしたら、「もう自分はダメなのか?いやそんなことはない」といった言葉で自分を鼓舞するのもいいでしょう。ネガティブな言葉に対して、自分を鼓舞することで、前向きになれることが研究でわかっています。

繊細な人の場合は、「今はちょっと休憩して、またがんばろう」といった言葉をかけて、自分自身にそっと寄り添ってあげるのもいいと思います。

このように自分の性格をよく把握して、自分のタイプに応じて自分への質問、投げかける言葉を変えていくことが大切です。

少しでも悩んだり、気になったことがあったりしたら、自分に質問や言葉がけをしていくことで、行動や思考が次第に変化していきます。「現在」の自分とちゃんと向き合うことで、少しずつ未来が変化していくのです。

それと同時に、他者への質問力も向上していくので一石二鳥といえます。

セルフトークスキルを確認して、課題解決に活用しよう

ここで、心理学に基づいて作成した「セルフトーク」のチェックをしてみましょう。この尺度は、あなたのセルフトークスキルを10項目で評価します。各項目について、5段階評価で回答してください。

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