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5000円でかに食べ放題「かにざんまい」驚きの中身 名古屋発オーダーバイキング、吉祥寺店も開店

東洋経済オンライン / 2024年9月21日 9時0分

「FC契約は7、8年で終えて、個室居酒屋へとリニューアルしました。料理はトリュフやキャビア、フォアグラ、アワビ、伊勢海老などを使った高級志向でしたが、ドリンクを全品180円にしたところ、それが好評を博して人気店となりました。周りにある多くの店に模倣されましたね」(米吉さん)

実はFC加盟店からリニューアルした個室居酒屋こそが、2023年4月に「かにざんまい」の1号店である栄店としてオープンすることになる。「かに食べ放題」という着想はどこから得たのだろうか。
「もともとビルから店を撤退させる予定だったんです。でも、その前にやりたいことをやってみようと。そういえば、かに食べ放題はあまり聞いたことがない。それならやってみようと思ったのがきっかけでした。幸運なことに、弊社のニーズに応えてくれる水産会社と出会ったおかげで実現することができました。仕入れ業者の皆様と一緒に店を作ってきたと思っています」(米吉さん)

「かに食べ放題」と銘打っていても、実際はかによりも海鮮などほかのメニューのほうが多かったり、かにが旬を迎える冬場限定だったりすることも少なくはない。しかし、「かにざんまい」はかにそのものがメインであり、満腹になるまでかにを堪能できるのがコンセプトである。しかも、ビュッフェスタイルではなく、オーダーバイキングなので他の客とかにを取り合うこともない。

ネットを見た外国人観光客も多く訪れる

名古屋・栄でのオープンを皮切りに、これまで愛知県東海市と小牧市、豊田市、豊橋市、日進市にも出店している。栄店以外はすべて郊外にあり、広々とした駐車場も完備している店も多いところから、ファミリー層をターゲットにしていることがわかる。

筆者が暮らす愛知県の場合、かに食べ放題は、かにの産地である石川や福井、富山の旅館やホテルが観光の目玉企画として実施していて、バスツアーなどに参加するか個人で予約して現地へ行くしか方法はなかった。

しかし、「かにざんまい」は近場で、それも季節を問わずに楽しめるだけに、コロナ禍でも売り上げを伸ばした回転寿司店や焼肉店のように家族で食事へ行く際の選択肢の一つになるのは間違いないだろう。

一方、都市部にある栄店は、外国人観光客も数多く訪れる。円安の影響で彼らにとって、4980円のズワイ蟹食べ放題は2500円くらいの感覚だろうから、かなりお得感があるはずだ。実際、SNSや旅行サイトへ投稿された情報を見て来店するケースが多いという。

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