1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

名門校教師語る「国語が苦手だと全科目伸び悩む」 論理的な思考を身に付けるにはどうするか

東洋経済オンライン / 2024年9月21日 17時0分

「Q1 なぜ、徳川家康は江戸に幕府を置いたのか」

「A1 江戸は多くの人口を支えるのに適した土地だったから」

「Q2 なぜ、江戸は多くの人口を支えるのに適した土地だったと言えるのか?」

「A2 江戸は関東平野に位置し、関東平野は農業生産性の高い肥沃な土地だったから」

というように、問いと答えが連続する中で、「徳川家康は、関東平野に位置する江戸に幕府を置いた」という一文が出来上がります。

背景にある「関東平野は農業生産性の高い肥沃な土地で、多くの人口を支えるのに適した土地だった」という知識を頭に入れることで、よりクリアに内容を理解することができるわけですね。

問いと答えを整理すると、記憶にも残りやすい

頭がいい人はなぜ理解力が高いのかというと、頭の中で論理的に補ったり、そのための背景知識を補完する能力が高いからです。

しっかりと論理的なつながりを意識して「問いと答え」を頭の中を整理できれば、記憶にも残りやすいわけです。

そして国語は、「問いと答え」で物事を整理する訓練を繰り返す科目です。国語のテストで、文章に線が引かれて、「なぜ主人公はこう思ったのか考えよ」「下線部とあるが、これはどうしてか? 30字以内で答えなさい」というような問題を解く機会があった人も多いと思いますが、これは「論理的なつながりを理解する能力」を高めるためのレッスンだったと考えることができます。

これらの能力が高まれば、社会や理科で教科書を読んでいても、英語や数学で先生の話を聞いていても、頭の中を整理することができるようになり、より理解力が高まるようになります。

いかがでしょうか? 今回は、国語の授業が目指す1つの理想系を皆さんにお伝えしました。ぜひ、日頃の会話や文章読解でも、「問いと答えの対応関係」を意識してもらえればと思います。

辻 孝宗:西大和学園中学校・高等学校教諭

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください