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PAULの「3080円・高級モーニング」超正直な感想 フランス発ベーカリー・カフェチェーンの実力は?

東洋経済オンライン / 2024年9月21日 8時0分

大皿からスプーンでお皿に取り分けると個体を保てず、でろーんとなってしまいますが、そのお味ときたら! 

生クリームと卵黄のこっくりした味わいに、たっぷりのバニラビーンズの芳醇な香りがプラスされ、そこに焦げたカラメルの香ばしさが加わり、もったり濃厚かつ、がっつり甘くて、しっかりおいしい。

ホイップデコレーションもなくフルーツもない、見た目はいたって質素なスイーツなのですが、食べるとめちゃくちゃ贅沢な味わいです。

食べておいしい、雰囲気も楽しい

「PAUL」のモーニングビュッフェは、食事はもちろんのこと、お店のムードやスタッフの接客の良さも魅力です。

黒白のチェッカーパーケットに、アンティークなディスプレイがあちこちにほどこされた内装。ビュッフェブースは、おちついた飴色でツヤピカの天板と黒いアイアンの1本脚のテーブル。簡素だけれど趣味がよく、居心地の良い空間に仕上がっています。

スタッフのユニホームの黒白ボーダーのTシャツと白いベレー帽が、フランスの水兵さんのよう。ほどよくカジュアルでほどよくスタイリッシュです。

スタッフの気配りと目配りが行き届き、ビュッフェブースのお皿は頻繁に交換されて常にフレッシュだし、サーブし損ねて大皿からテーブルや床に落ちた料理はあっという間に片付けられ、気分良くビュッフェを楽しめるのです。

なお、庶民とは縁遠いお店に感じる「PAUL」ですが、運営しているのは株式会社レアールパスコベーカリーズ。

敷島製パン株式会社のベーカリー事業会社として、1981年に株式会社パスコ東京として発足し、その後、2000年に今の名前に社名変更した歴史を持ちます。

敷島製パンといえば、スーパーやコンビニの陳列棚でお馴染みの「Pasco」で知られる会社。「Pasco」の親戚筋のお店と思うと、なんとなく親近感が湧くのでは?

雰囲気代を含めれば、お値段以上のモーニング

そんな「PAUL」のメニューや味付けは総じて女性好み。雰囲気も女性好み。そして、利用客はほぼ女性です。

朝8時30分の時点で40席ほどある店内は満席で、20人以上が利用していたのですが男性は2人だけ。その2人も奥さんの同伴という感じ。ほとんどが女友達2人組もしくは女性のグループです。

誰一人、「寝起きでジャージ」「Tシャツに短パン」みたいな服装をしていません。ロングワンピースや、チュニックの重ね着、マリメッコのスカートや、リバティプリントのブラウスなど、ナチュラルなファッションのおしゃれさんばかりなのです。何かしらのドレスコードでもあるのかというほど(ちなみにTシャツに短パンだった筆者は浮いていました)。

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