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「無料のモノはもらわない」お金のマイルール 日々を健やかに過ごす「失敗を許容するお金」

東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分

おまけに、欲しかったわけではないものは、たいてい時間が経つと、「これはもういらない」と気づき、どうする? 誰かにあげる? 捨てる? じわじわと私を悩ませてくる。最初から、もらわなきゃよかったのだ。

自分が満足のいくものにお金を支払いたいと思っている、良いものを選べるようになりたい人は多い。私もそうなりたい。そういう場合、まずは何かを選んで取りに行くよりも、無料のモノをもらわないルールがいいと思う。

やり始めると気づくのだが、驚くほど世の中には無料でもらえるモノが溢れている。私たちが気づかぬ間に、それらは家の中に入り込んでいる。

たとえラップひとつでも、いつも使うメーカーとは違うものをもらうと、正直なところ使いにくい。無料かもしれないが、使いにくさを我慢して使うという手間を支払うことになる。

お金を使って快適な暮らしを整える前に、お金を使わないけど、自分から何かを奪っていくものを意識的に減らしてみる。

置き場所に悩む時間、ものを選ぶ選択眼、使いにくさの手間……、目に見えないけど、無料の代わりに私が支払うもの。

ここでは、無料のモノをもらわないというマイルールに触れたが、ほかにも、ポイントカードを作らない、会社で配られる個包装のお土産をもらわない、といったルールもありだと思う。

あなたに合いそうな、〝あえてもらわないルール〟を作ってみるといい。想像以上に快適なことに気づくはずだ。

無料でもらえるモノを家に入れないことで、ものを見る目が育つ

損したくないにからまる

私は会社員として16年間働いていたので、固定給をもらって生活をすることが身に染みついていた。

毎月25日に当たり前に振り込まれるお給料。

ところが、独立してからはそんなものはない。自分で自分の仕事を作り出し、売り上げを作り、経費を引いて処理することが求められるようになった。

自分の報酬は自分で決めるし、今のうちにこのくらいの金額を先に投資して新しい事業の種を蒔いておこうかなど、すべて自分で考えて行うようになった。

会社員時代とはお金の流れも扱い方も違う。そうこうしていくうちに、お金はあくまでツールなんだなと改めて思うようになった。

お金には、ものやサービスと交換するという機能、ものやサービスの価値を測るという機能、貯めておけるという機能などがある。その機能をどう使うか、活かすも殺すも私次第だ。

私が実感しているお金の大事な機能のひとつは、失敗を許容する力を持つことだ。

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