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「無料のモノはもらわない」お金のマイルール 日々を健やかに過ごす「失敗を許容するお金」

東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分

その力はお金に余裕がある時に発揮される。リスクを取ることに対する心理的障壁を下げ、失敗を学びや成長の機会として捉えることを可能にしてくれるのだ。

たとえば、10万円の新製品パソコンを試したいとする。10万円で購入したパソコンが期待以上の良さをもたらしてくれたなら何も問題はないが、もし期待以下や全然使えなかったら、10万円を失ってしまうことになる。

もし手元に10万円しかなかったら、次のチャレンジもできないし、損した・失敗したという気持ちになる。寂しい。しかし、手元に100万円持っていたらどうだろう。

10万円は上手くいかなかった勉強代として、次に別の20万円のものを試してみようという気になると思う。10万円を失った時の捉え方が、お金の余裕の有無で異なってくる。これが、お金が持つ失敗を許容する力だ。

失敗を許容する力に気づく

え? お金をたくさん持っていればいいってこと?

いや、そうではない。お金をたくさん持っているからといって、失敗を許容する力を上手く使えるわけではない。お金の貯める機能ばかりに目が向いている人もいるし、どうやったら、お得に交換できるかしか見ていない人もいる。

いくらお金を持っていても、人はお金を失いたくないと思うと、チャレンジや変化に消極的になる。そんな人にとっては、お金を使って期待した結果が得られないことは全部、ただの失敗であり、損した気分だろう。

お金の余裕は条件だが、それを、失敗を許容する力として使うかは本人次第だ。

私は、毎月一定金額を、失敗を許容する予算として取っている。あらかじめ予算を作れば、新たなことを気軽に試せるし、それがいまいちでも「まいっか」と許せる。

最近、新しいキーボードを購入して試したが、私には合わなかった。文字を打つ時の指の感覚がちょっと遠く、文字がスムーズに打てない。でも、これは失敗ではない。失敗を許容する予算の消化だ。

また別のキーボードを試すと、いい感じだ。私の記憶にメモされる。「〇〇社のキーボードは私の指には遠すぎてイマイチ。似たような商品は気をつけるべし」。使わなかったキーボードはメルカリへ行った。

お金は失敗を許容してくれる。それを知るとお金の使い方が上手くなると思う。失敗を許容するための予算があれば、自分の判断や直感でお金を使うことに迷いがなくなるし、チャレンジの機会が増え、良い結果にたどり着く回数も増える。

たとえ上手くいかなくても自分の経験、知見も増える。どっちに転んでも、お金がツールとして役立ってくれる。

失敗を許容するお金の力を考えてみると、生きたお金が使えるようになる

尾石 晴:Voicyパーソナリティ

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