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和田アキ子の限界「アッコにおまかせ!」に終了説 強面キャラが本物の権力者として批判されるように

東洋経済オンライン / 2024年9月24日 12時0分

毒舌が過ぎて不適切発言が批判されるようになってきた近年の和田アキ子(写真:GettyImages)

「WEB女性自身」にて、TBSの長寿バラエティ番組『アッコにおまかせ!』の打ち切り説が報じられて話題を呼んでいる。記事によると、番組開始から40年目を迎える今年中に終了を発表して、来春に終わらせる方向で話が進んでいるという。

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テレビ局から正式に発表されている情報ではないので、そのまま鵜呑みにするわけにはいかないが、最近この番組の根幹を揺るがすようなトラブルが相次いでいるのは事実である。

8月11日放送回では、パリ五輪女子やり投げ金メダリストの北口榛花選手が休憩中にうつぶせになっている映像を見て、司会の和田アキ子が「トドみたい」と発言したことが問題になった。失礼であると批判が殺到したことを受けて、翌週の放送では和田が自ら謝罪をした。

芸風と時代の風潮にズレ

長年にわたって「芸能界のご意見番」と言われ、さまざまなトピックに関して自分の意見を積極的に発信してきた和田も、最近ではピントがずれた意見や不適切な発言が目立つようになり、ネット上などで批判されることが増えている。

この傾向は今になって始まったことではなく、少なくともここ10年ほどの間、彼女に対する逆風は存在していた。バラエティ番組の中では、和田はあえて「男勝りのパワハラ的な芸風」を貫いているようなところがあり、かつてはそこが面白がられていた。

和田と親しい関係にある芸人やタレントは、彼女のそういう部分をさんざんネタにしてきたし、和田本人もそれを楽しんでいた。しかし、最近の世の中ではパワハラ的な言動に対して厳しい目が向けられるようになり、バラエティの中でもそういうキャラクターが成立しづらくなってきた。最近の彼女が何かにつけて批判されがちな理由の一つはそこにある。

しかし、歌手としてもバラエティタレントとしても何十年もトップに君臨してきた彼女を甘く見てはいけない。ここまで生き残ってきたのにはそれなりの理由がある。彼女の経歴を簡単に振り返りながらそれを考察していくことにする。

和田アキ子は1950年に大阪府で生まれた。父親は料亭を経営しながら柔道の指導をしていた昔気質の人物。母親は乾物屋を営んでいた。家庭では父が絶対的な権力者として君臨しており、子供たちは全員敬語で接していた。家族は全員、父に脅えながら暮らしていた。

家庭での抑圧が強かった和田は、その反動で非行に走った。小さい頃から体が大きかったため、街を歩いていてもからかいの対象となることが多かった。それを聞くと思わず手が出てしまう。ケンカ、酒、タバコに明け暮れ、「ミナミのアコ」として恐れられていた。

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