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最新ハーレーがスポーティ路線に舵を切った理由 「ストリートグライド/ローライダーS」試乗記

東洋経済オンライン / 2024年9月24日 11時0分

ハーレーダビッドソン新型「ストリートグライド」のフロントフェイス(写真:Harley Davidson)

箱根の峠道でハーレーダビッドソンの2024年モデルを乗り比べるメディア試乗会が開催された。最新モデルの走りのパフォーマンスを、日本を代表するワインディングロードが連なる箱根でリアルに体験してもらうのが主旨だ。今回は大幅なアップデートにより走りのパフォーマンスと快適性が格段に向上した新型「ストリートグライド」に加え、ハーレー随一の走りのモデルとして知られる「ローライダーS」に着目、その魅力を探っていきたいと思う。

【写真で見る】ハーレーダビッドソンの最新モデル「ストリートグライド/ローライダーS」のディテールをチェックする(21枚)

【写真】ハーレーダビッドソンの最新モデル「ストリートグライド/ローライダーS」のディテールをチェックする(21枚)

ユーザーの若返りとライフスタイルの変化

今までは都市部での開催が多かったハーレーの試乗会だが、今回は何故また箱根で行うのか、と素朴な疑問を持つ人も多いかと。ハーレーといえば威風堂々たる大陸横断バイクで、ゆったりとハイウェイをクルージングするイメージが一般的かと思う。実際のところ「ストリートグライド」や「ロードグライド」などのグランド・アメリカン・ツーリングと呼ばれるフラッグシップモデルの出発点はそこにあった。

ただ最近はアメリカでも「走りの楽しさ」や「よりスタイリッシュなデザイン」をハーレーに求める声も大きいと聞く。背景としては、近年同ブランドが積極的に行ってきた比較的若いユーザー層の取り込みや、都市生活者のライフスタイルの変化などが挙げられる。かつては何週間もかけて長旅を楽しむハーレー乗りも多かったが、最近では数日間のショートトリップで質の高いバカンスを楽しむのがトレンドだとか。

昨年ハーレーの本拠地であるアメリカ・ミルウォーキーで開催された120周年記念イベントで、最高峰モデルの新型CVOシリーズに試乗したときに本社スタッフがそう語っていた。こうしたユーザーニーズに応える形でハーレーのプロダクトも変化し続けているのだ。

ストリートグライドは半世紀以上も前に登場したハーレー初のグランド・アメリカン・ツーリングの伝統を今に継承するモデルである。一番の特徴はバットウイングと呼ばれるフェアリング。コウモリが羽を広げた形に似ていることが由来だ。巨大なシャークノーズ型フェアリングを持つ兄弟車のロードグライドに比べて車重は12kg軽い368kg(それでも十分ヘビーだが)、シート高も5mm低い715mmとなっている。前述の国際試乗会のプレゼンテーションでも、ストリートグライドは“街乗りから楽しめるツアラー”の位置付けと説明があった。つまり、同じ大陸横断ツアラーでありながら、より手軽に乗りまわせるモデルということだ。

完全新設計で生まれ変わった新型ストリートグライド

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