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最新ハーレーがスポーティ路線に舵を切った理由 「ストリートグライド/ローライダーS」試乗記

東洋経済オンライン / 2024年9月24日 11時0分

そのスタイルはまさに「これぞハーレー」といえる完成度で、巨大なVツインエンジンが放つ圧倒的な存在感に目を奪われる。重厚なエンジンの回転フィールとワイルドな排気音はハーレーならでは。アクセルを開ければ2L近いエンジンが吐き出す圧倒的なトルクで路面を引き裂くような加速が楽しめる。細かいことは気にせず力業で解決する、まさにアメリカン・マッスルカー的な世界観がそこにはある。それでいて新型ソフテイル系のエンジンはデュアルカウンターバランサーを内蔵し、振動を抑えつつソリッドな鼓動感を楽しめる仕組みになっている。だから長時間のライディングでも快適だ。

驚きのコーナリング性能

2022年モデルでは車高がアップし重心が高めになったことで、倒し込みがより豪快で楽しいものに。長くなったリアサスペンションのストロークを活かしつつ、従来のハーレーでは考えられない深いバンク角を保ちつつ正確にコーナーを切り取っていく。ハーレーの中でも巨大なツアラーモデルと比べると明らかにコンパクトでハンドリングも軽快。それでいて、大径19インチのフロントタイヤと小径16インチのワイドリアタイヤが織りなす安定感と曲がりやすさのバランスが絶妙で、しばらくワインディングを走っていると普通のスポーツバイクに乗っている感覚でペースアップしている自分に気づく。

加えて原付バイク並みに低いシート高(710mm)のおかげで足着きのよさも抜群。車重は308kgとけっして軽くはないが、しっかり両足で支えられるため立ちゴケのリスクも低減されるわけだ。また、ブレーキは強力かつコントローラブルで特にフロントのダブルディスクはスポーツモデルに匹敵する制動パワーを発揮。

さらに最新の電子デバイス「RDRS」によりコーナリング中でもABSやトラコンが限界時の車体姿勢を自動的に制御してくれるなど、安心してスポーツ走行を楽しめる。ハーレーの伝統的なスタイルと現代的な走りの性能を兼ね備えたローライダーSは新世代のスポーツクルーザーだ。

佐川健太郎:モーターサイクルジャーナリスト

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