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「投資対象」としてのMBA、いつ取るのがベストか やはり「一流校」が投資先として優れている理由

東洋経済オンライン / 2024年9月25日 10時0分

ちなみに私が私費で行ったUniversity of Cambridgeのビジネススクールにおいては、ベンチャー企業からの自社製品の市場規模調査や、大手投資銀行における投資評価軸のブラッシュアッププロジェクト、大手IT企業からの社内改革プロジェクトなどを学校として受注しており、学生は自分の興味ある分野におけるプロジェクトにチームとして取り組む、というものをはじめ複数の実践カリキュラムがあった。

当然これは実際のプロジェクトなので、プロジェクトにあたってはチームによってはニューヨークの大手投資銀行の本社に行き、またあるチームはスイスの山奥に行き、という感じで1年間の課程の中で2つのプロジェクトへの参加が必須であった。

いずれにせよ、実際に授業を通じて学んだことや自分自身の今までの経験を活かしてその様な実践にあてていく、ということであるから、先ほどのあるべきビジネスパーソンにとっての学びである「実践×学習」のお手本の様なものであり、やはりそういった前提のある一流校のビジネススクールは本気で学びたいビジネスパーソンにとってはおいしい投資先であろう。

20代後半で行くのが理想

では、その様な前提のもと、いつ頃行くのが良いか、ということであるが、カリキュラムからの学びを最大限にする、という意味においては、やはりある程度の学習のみならず、実務上の経験を自分自身が有していることが理想的なので20代後半、ということになろうと私は思っている。

何故ならば、その位の年齢だとある程度の実務経験も持っているし、知識もそれなりにあるので、授業におけるディスカッションや実践プロジェクトに対して貢献、すなわちアウトプットを出せ、その結果として学びがより「濃い」ものになるからだ。

つまりインプットとアウトプットのループを通じて様々な学びや発見が可能となり、より身につく経験となるのだ。

これが例えば実務経験のない大卒から直接、という話であると、当然授業やプロジェクトであまり貢献できない、つまりアウトプットを出せない、ということになるから、そもそも論としてあまり相手にされないし、何よりもインプットだけ、学習だけ、になるので、それであれば何も高い費用を払って海外に行くこともなく、関連書籍などを自宅で勤務時間外に読んでいるのとあまり変わらない。

「実践×学習」の前者、実践面がついてこなくなるのだから、効果が片手落ちなのは言うまでもない。

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